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第27話*
「ふふ。そうやって恥じらう姿もいいけど、僕はきみの顔を見ている方が好きなんだ。その方が可愛い声がよく聞こえるから」
「あっ……!」
顔を覆っていた両手を片方ずつ取られ、顔の横に縫い止められる。そして休んでいた腰の動きを再開されてしまった。
「あぁっ、あっ! 待って先生、まだだめ……激しい……っ!」
「でも柚希くんの中、気持ちよくて。もう止められそうにないんだ」
「あんっ! そんな……、はあぁっ!」
「言っておくけど、僕が欲望を抑えられなくなるなんて滅多にないんだからね? 女性相手でもこんなに興奮したことはない。やっぱりきみは一流の声優さんだ」
「あう、んっ……ひぃッ!」
弱いところを抉られ、陰茎を直接扱かれ、あっという間に再び勃起させられてしまう。
達したばかりで辛いはずなのに、突き上げられる度に十夢を貪婪に食い締め、自ら腰を揺らして反応してしまう。
「ああ……いい……っ、気持ちい……んんっ」
自分でも聞いたことがないくらい甘ったるい嬌声が迸る。
おれってこんなにいやらしいヤツだったっけ……と頭の片隅で考えかけたが、すぐに思考力を吹き飛ばされ、何もかもどうでもよくなった。
柚希は十夢のことが好きだし、十夢も柚希のことを気に入ってくれている。その事実が揺るがないのなら、他のことはどうでもいい。自分が多少いやらしくても、十夢先生が若干変態っぽくても、そんなのたいした問題じゃない。
十夢と繋がっている部分をキュッと引き締め、柚希は甘い声で悦び泣いた。
「せ……先生好き……大好き……っ! あぁん!」
「うん……僕も好きだよ、可愛い柚希くん……」
めくるめく快感に呑み込まれ、途中から本当に「演技」を忘れた。
柚希は本能の赴くままに十夢を求め続けた。六年間の空白を埋めるように、何度も十夢への愛を叫びながら。
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