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第19話
修斗は適当に商品を選ぶと、
「結構、買ってみたから、これで、しばらく楽しめるね……」
そう嬉しそうに店を出て行くのだ。
「もう! 修斗の馬鹿っ! 何もこんなに買わなくてもいいじゃない? それに、今日はお医者さんゴッコをやるんでしょ?」
「これだけあれば、しばらくお店に来なくてもいいだろ? そう思って、いっぱい買ってきたんだからね」
そう満足気に言う修斗に薙は溜め息を漏らす。
そして二人は修斗の車に乗り込むと、家に向かい車を走らせるのだ。
家に帰って来ると修斗は、
「まずは、これで薙の中を綺麗にしてから、お風呂に入ろうか? その方が体も綺麗になるしさ……」
そうさっき買っていた袋の中から、その液体を取り出す。
「あ、そうだ! どうせ、お医者さんゴッコなんだから、白衣でも着ようかな? で、薙はどうする? ナースがいい? それとも普通に患者さんで行く?」
「……ってかさぁ、お風呂に先に入るんなら、そういうのいらなくない?」
「んー……でも、今日はお医者さんゴッコやりたいの! んじゃ、雰囲気出す為にお風呂上がってから白衣着ることにするよ。 それも一応、お店で買ってきたしね」
そう言う修斗は本当に楽しそうだ。 そして白衣を見に纏う。
そんな修斗に見惚れてしまっている薙。
修斗は何着ても似合うとでも思ってしまっているのであろうか。
修斗は身長百八十センチ位あって、しかも細身に筋肉質の体だ。 周りの女性が黄色い声を上げるのも頷ける。
そんなことを思っていると修斗の方は準備が出来たのか、
「とりあえず、これで、準備OKかな?」
そう言うとベッドの近くに勉強用の椅子まで持ってきて、完全にお医者さんゴッコの準備を整えたようだ。
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