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第22話
「ま、そういうこと知らなかったんなら、最初に言わなくて良かったのかも……だって、そしたら、やってくれなくなっちゃうかもしれないでしょ? でも、やってくれないと、俺のを中に出せないからね……それと、中にあるものを出さないと、後で薙のお腹が痛くなるんだけど……どっちがいい? 後からお腹が痛くなるのと今、お腹が痛くなるのと……」
「どっちにしても一緒じゃん!」
「そうだよねぇ。 だから、お医者さんゴッコの流れで、そうしたんだよ……」
と話をしているうちに薙はお腹が痛くなってきたのか、
「ちょ! 修斗! ト、トイレ! 貸して!」
「どうぞー、いってらっしゃーい」
そう薙に向かい手を振ると、今度、修斗はお風呂の用意に向かうのだ。
しばらくして少し息を切らせながらトイレから薙が出て来る。
「お腹の中、スッキリした?」
「うん……一応ね……」
「じゃあ、一回、お風呂に入って体とかも綺麗にしてから、続きしようか?」
「……って、それだけじゃないの?」
「まだ、聴診器とか色々使ってないじゃん! そこはお医者さんゴッコの醍醐味でしょー! ま、王道とも言うんだけどね……」
とりあえず薙は一息吐くと修斗に続きお風呂場へと向かうのだ。
確かに一人でシている時よりかは全然楽しいのかもしれないのだが、まさか修斗がここまで考えていたとは思っていなかったことだ。
「今日はどうする? 洗って上げようか? それとも自分で洗う? ま、自分で洗うにせよ中も洗って欲しいなぁー。 って、薙だって自分でシたことがあるんだから、抵抗とかないと思うんだけど……」
その言葉に顔を赤くする薙。 確かに自分でシたことがあっても、その行為を他人には見せたことはない。 だから顔を真っ赤にさせたのであろう。
「あ、いや……流石に……それは……」
「恥ずかしくて出来ない? じゃあ、俺が洗って上げようか?」
いや、それも恥ずかしいと思うことであろう。 だがどちらかといえば、まだ洗ってもらった方が恥ずかしくないのかもしれない。 いや、どっちもどっちなのかもしれない。
さっきから修斗は究極の選択しかしてきてないようにも思える。 しかもどちらにせよ恥ずかしいことしか言ってこないのだから。
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