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第2話

「美玲、あの方から許しが  でたぞ」 『本当ですか!!父さん』 美玲はあの事が気になって 夜も眠れなかった。 「あぁ、本当だ。麗奈も   安心するだろう」 『はい』 「それで、明日お前を迎えに  来るそうだ」 『明日、ですか』 何とも急な話である。 どうしてこんなに急ぐ のか分からなかったが 逆らう事は出来ない。 父の会社に融資を していたからだ。 逆らえば、父の会社は 倒産するだろう。 それほど、経営は悪化 していた。 『分かりました。準備を  して来ます』 美玲は明日の為に身支度を していた。その時、ドア をノックする音がした。 「入ってもいい?」 姉さんの声だった。 『いいよ』 姉さんと、話す最後のチャンス かもしれない。 美玲はそう思った。 「美玲、ごめんね。  私のせいでこんな事になって」 『大丈夫だよ、姉さん。  僕が、進んで決めた事だから。  姉さんには、幸せになって  欲しいから』 「ありがとう、美玲。  私、病気治すから。  美玲に恩返しするから」 『姉さんが幸せなら、それが  恩返しだよ。』 「美玲・・・」 僕達は抱擁を交わした。  

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