77 / 98

第77話 友哉

俺以外の男の、自分もよく知ってるその敏感な場所に、 手のひらではもちろん、 舌や唇で触れるだなんてはじめてだった。 自分から、そういう意思を持って那津のソコを擦りあげて、 そうして唇をすべらせる。 ぶっちゃけ初めてのくせにどうしてこうも平気なのか、 自分でもかなり驚いている。 思っていたよりも立派だった那津のその場所は、 なぜかめちゃくちゃ可愛らしく映って、 自然と手が伸びて優しく包めば、 予想以上に可愛らしい声を上げる。 それにしてもまさか俺の一生で、 こんな場所を自らすすんで口で咥える日が来るとは、、、 本当に人生とはわからない。 「もっ・・い・・っ・・もぅぃいっ・・てば・・・っ」 裸になることは大したことはないのだと言っていた那津が、 恥ずかしがって顔を隠す姿に俺はとても満足する。 いろいろ経験してきたらしいコイツが 俺にだけは素直に恥じらってくれることだけで、 もう全部チャラだって思った。 「気持ちいぃならそう言え」 「んぁ・・っ・・っ・・・」 ソコを口やら舌やらでいろいろされたら、 いったいどれほど気持ちがいいかってことは、 俺だってよく知っているつもりだ。 、、、初心者の俺が上手いかどうかはひとまず置いておくとして。 声を抑える那津の細い太ももを閉じさせないように広げて、 いったんソコから唇を離すと、 先っぽにちゅっと音を立てるようにキスをして、 息が乱れっぱなしの那津の綺麗な肌を撫でた。 「なぁ那津。俺はこんなこと初めてするんだ。 気持が良いのかどうなのか、されてるお前が教えてくれなきゃ わからなくて不安だろ」 「う・・っ・・うそだ・・っ・・わかってるくせに」 思わず微笑した。 チラリと見れば、こちらを睨む那津の、咥えてたソコがピピクピクしてる。 それが応えになっているとわかっていて、 けれども那津には言葉で言って欲しいのだった。 「わかんねぇよ。ちゃんと言え」 素直なカラダの反応は嬉しい。 でも気持ちはわかりやすく伝えなければ。 それはお互いに。 「お前のことはちゃんと知りたい。那津」 コイツと俺との間に、 誤解や思い違いなんてもうまっぴらだ。 俺はコイツには自分のことをちゃんと知っていて欲しいし、 コイツのことを知ってもいたい。 「こんなこと、もちろん恥ずかしいことだ。 でもだからもう、俺とだけしかこんなことはするなよ。 俺としかしねぇんだから俺にだけは全部、素直に見せろ。 気持ちがいぃことは悪いことじゃないし お前と俺が裸で抱き合って気持ちよくなるのは、 俺たちにとって当然のことなんだから」 那津の顔。 俺が言葉で気持ちを伝えるたびに恥ずかしそうにする。 けれど明らかにどこか、 ホッとしたようなそんなモノも見えた。 「いちいち教えろ。俺に。お前がどう感じてんのか。 俺もいちいちお前に言うから」 そうして、那津が本当に気持ちが良いことは、 実は俺にとってもホッとするのだ。 「俺にされてどう感じてんのか。ちゃんと言え。 お前が気持ちよさそうなのは俺は嬉しいんだから」 「ともちゃ・・」 どこか揺れてる那津のキレイな瞳を覗いてから、 ゆっくり唇を重ねる。 「考えんな」 「・・・」 「いろいろ忘れて ただ俺に身体を触られてることだけ意識してろ」 大切だってことが伝わるといい。 大切な相手だから、、、唯一の。俺にとっての。 それがコイツだから。

ともだちにシェアしよう!