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第81話 友哉
「確かにな」
那津がそういう相手に困らないのがわかった気がする。
この数カ月、一緒に住んできた男のまったく知らない顔を知って、
いままで那津の肌に触ってきた男どもに改めてムカついた。
「お前、こんなカオ晒すの、もうマジで俺だけにしとけよ」
「!っんぁあ・・っ・・」
まだ全部はいりきっていなかった自分を、
那津の許可なくさらに腰をオクに進めれば、
鼻にかかった柔らかい高い声が寝室に響いて、細い全身が震える。
「はぁ、、っ、、すげ、、、」
傷つけないように・・・と思いつつも、
早く那津のナカの全てを知りたくて、
細い腰を抑えながら少し強引にオクまで動けば、
ようやく那津にすべてを飲み込まれた。
「那津んナカ。全部はいった」
すぐに動き出したい衝動を必死で抑える。
脚を開かせて繋がるその場所を見つめると、
その入り口が卑猥にヒクついていて、その景色はさらに欲情を煽った。
「ゃぁ・・っだ・・っ見な・・っ・・で・・」
「なんで。ようやく繋がれたのに」
繋がる入り口の脇を手のひらで撫でると、細い身体はまたしなる。
「どんな感 じ?那津。ちゃんと俺がわかる?」
「・・ぁ・・っき・・・ぉ・・きぃっ・・・いっぱ・・ぃ・・・」
質問の返事ととれそうでとれないような言葉に思わず笑う。
そうして、まだ挿れただけで何もしていなくても、
ナカの薄い粘膜が自分からイヤらしく絡みついて、
俺はぎゅうっとオクに誘われて、
那津のカラダは十分、返事をしてくれてると感じて満足した。
ーーー・・・
こんなトコに俺が全部はいってると思うと、それは妙な興奮。
本当なら吐き出すだけのその場所に俺のでギチギチになって、
しかもそれが、、、
「気持ちが良いんだ、、、那津」
「ぁあ・・っあ、っ・・っ・・・」
ゆっくり身体を動かすと、
那津の気持ちよさそうな声が止まらなくなってまた煽られる。
「那津、、、気持ちぃ?」
「っぁあっ・・っ・・ちが・・っ・・・」
「え?」
涙目で違うと言われて少しばかり焦る。
「どう違う?」
「っちが・・っ・・」
「だからどう違うのか教えろって」
動かしてた身体を止めて、那津の小さい頭を両手で包む。
「っち・・っ・・オレがリードするって」
「へ?」
「オレがリードしなきゃって思ってたのにっ・・・」
ビクビクと。
全身を震えながらそんなことを言われて、
俺は一瞬呆気にとられた。
そうして、何とも言えないじんわりしたものが自分のナカに広がっていく。
どうしてこう、この男は可愛らしいのだろうと思う。
だから思わず唇 を塞 ぐ。
唇を塞ぐ以外で、
いったいどうやってこの想いを伝えていいかがわからない。
どうしたって塞 ぎたくなってそして、、、離れがたくもなる。
「ちゃんとリ ード出来てるよ」
「っ・・・」
「お前の顔も身体も声もぜんぶ。お前が俺をこうさせてんだ」
男相手にこんな気持ちになれるとは。
「お前ってやっぱすげーと思うぞ」
俺の中にあった「当然」とか「当たり前」とか「常識」なんてものたちが、
すべて崩れてしまった。
「・・・ホントにへーき?」
今更と思って少し呆れて、そして黙って那津をぎゅっとする。
男が男を、、、それも普通は女性を好きになる男を。
好きになって、
おまけにそれを晒すことはひどく勇気がいることなんだと、
いまの俺にはわかる気がするから。
「那津が好きだ」
「・・・ともちゃん」
「こんなのふつーにやべぇ。お前、ホントに可愛い」
たまんなくなって唇を塞いだままで身体を揺らせば、
重なる唇からくぐもった声が溢れてその声もまた、俺を煽る。
「こんなトコが気持ちぃなんて、、、逆にすげーヤバい。
なんか、、、挿 れるべき場所じゃないトコへ突っ込むってほうが
すげー興奮する」
言いながら、もっとオクへ、、、
那津のナカに入りたくて、混ざりたくて仕方がなくなっていく。
「っぁあ、あ、あっ・・・んぁっ・・め・・っだめだめっ・・っちゃ・・・」
「気持ちぃか?ちゃんと気持ちぃって言え」
俺が気持ちよくさせているのだと知りたい。
自分の抑えがきかなくなって、少し激しめに腰を動かせば
「っちゃ・・んぁ・・っぁああーー・・っ・・ーー・・・っ・・」
あっという間に全身が跳ねてイく瞬間、
繋がったソコが外れないように無意識に那津の身体を引き寄せた。
すると、ガクガクっと震えてた身体がまた、
声も出せずにすぐに震 えて、、、
那津が連続でイったことがわかった。
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