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N
やっぱり止 めておけば良かった。
どうせ後悔するに決まってた。分かってた。心のどこかで分かっていたのに一縷の希望に縋った。暗い森を抜け闇に目を瞑り、光に向かえば明るい世界が待っていると、漠然と期待した。だからこそ、走り続けて悲鳴を上げるその足も傍で聞こえる獣の唸り声も無視できた。
──だけど
「もう限界……」
シエラは頭上に広がる滲む星空を最後に目を閉じた。
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