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第2話
『お疲れ様でした』
今日の仕事は終わり。
僕はホスト見習いだ。
最初は抵抗があった
この仕事も、今は
楽しくやっている。
『美咲?』
聞いたことのある声
がして、恐る恐る
見ると生徒会長
が立っていた。
『雅樹?!
どうして、ここに』
『お前こそ。
何でスーツなんか着て
るんだ』
万事休す。
(もう、終わりだー)
言い訳1つも出来ず、本当の
事を話した。
『事情は分かった。
でも、ホストは
まずいだろ』
『手っ取り早く稼げる
のが、この仕事なんだよ』
『じゃあ、その借金
俺が肩代わりしてやる』
『は?何言って・・』
『その代わり条件がある』
何か話がおかしくなって
きたぞ。
てか、何でこいつが肩代わり
する必要があるんだ?
高橋雅樹、僕と同級生。
生徒会長をしている。
周りには、優しいが
僕には全然優しくない。
理由は分からないけど・・
(嫌いなやつに肩代わり
されるのは嫌だ!!)
『別にいいです。
自分で返しますから』
『お前が働いている
事、先生にバラす』
『は?卑怯だぞ!!』
『卑怯?何だその言いぐさは?
最初からお前に拒否権はないの』
『っ』
僕が変装してれば
バレなかったのかな?
今更、考えても遅かった。
『条件は、俺の花嫁に
なることだ』
『は、はなよめ?
なれる訳ないだろ。
男だし』
『性別は関係ない。
返事は?』
『・・はい』
断る訳にはいかなかった。
だって、断れば
先生にバレて
大変な事になる。
美咲は渋々承諾した。
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