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第1話 突然のことで

「隼人。あんた、これから蒼太と2人で住みなさい。」 は? 「ど、どういうこと?」 「お母さんね、海外出張することになったのよ…」 ? 「え、えぇぇぇ!?!?」 ん?よく考えろ。親父いるだろ? 「親父は?」 「お父さんも私について行くらしいのよ…w私は面倒見てっていったのにねぇ…『高校生なんだから…それに蒼太くんもいれば安心だろ?』って言ってたわね」 はぁ… 蒼太がいて安心とか思える方がすごいし… 「まぁ、分かったよ。蒼太にも一応連絡とってみる」 「お母さんが言ってあるわよ?」 あっ!俺と蒼太って言ってたけど、よく考えりゃ、蒼太の両親もいるじゃん! 良かったぁ… 「そうか!分かったよ。とりあえずいつから蒼太んちに行くんだ?」 「お母さんとお父さんは明後日行くから…」 「おいwちょっとまって?なんで今まで黙ってたのさ!w」 「ん…何となく?本当は言ってたとおもって忘れてただけなんだけどw」 「はぁ…」 「あっ!そういえば、蒼太くんところの両親も地方に結構長く行っちゃうみたいだから仲良く過ごすのよ!」 え やっぱり2人かよ!!! 「分かったよ…」 _________________________________ 明後日 _________________________________ 「あっ!いたいた!隼人くーん!!」 空港の近くのカフェで待ち合わせをしていると 遠くからぶんぶん手を振っている蒼太の姿が見えた 俺は大声を出したくないから近くに来るまでまってた 「よぉ、蒼太。」 「これから2人で住むんだよね!楽しみだなぁー!!」 ……w楽しみなのはお前だけだ… 「隼人くんも楽しみでしょ?」 「え、いや、まぁ?」 「だよね!楽しみだよね!」 こいつの思考回路小学生だ… 「2人とも、仲良くちゃんと家事もやるのよ!」 お母さんは多分そこが気がかりなんだよなぁ… 俺もだけど 「そうそう!あと、学校サボらないように!!」 蒼太のお母さんらしいw 「分かってるよw」 「お母さん!僕、学校サボったことないでしょ!」 「…wあんたね…まだ行ってから2ヶ月しか経ってないじゃないw」 「で、でも2ヶ月はサボってないもん!」 「サボってたらおかしいでしょw」 この親子は会話を聞いてるだけで面白いw そんなこんなでカフェでずっと話していると 『〇〇行き、19:00着の飛行機搭乗30分前となりました。ご搭乗される方は………』 「あら!もうこんな時間!私行かなくちゃ!」 19:00着の飛行機はお母さんの乗る飛行機だった 「隼人ママはいつ帰ってくるの?」 「ん〜…分からないなぁ…でも少なくとも2年は帰ってこないわ」 「そうなの!?俺高校卒業してるじゃんw」 「卒業式の日は電話するわよw」 「あ、じゃあ、蒼太のお母さんたちは…」 「どうでしょうねぇ…仕事が落ち着いたらって感じだけど落ち着きそうにないからね……下手したら隼人くんママよりも遅いかもしれないわ」 「そうなんですね…」 「そうなのー!?」 『〇〇行き、19:00着の飛行機がまもなく搭乗を開始します。3番ゲートにお越しの方は……』 「それじゃあね、隼人、蒼太くん。あ、落ち着いたらまた、連絡するから。」 「うん。分かったよ。いってらっしゃい。」 「行ってきます。」 しばらくしてから、蒼太の両親も搭乗していった 「ねぇ、隼人くん。」 「ん?」 「帰ろっか…僕の家に。」 「そうだね。」 いくらか、元気がないような気がした。

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