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第67話◇side*陽斗 11

 分かった。  ――――……はっきりしないから、こんなにブレてるんだ。  昨日も今日も、自分の言動思い返せば、もう、分かってるじゃんか。  ……それを変に否定したりしてるから、オレ、  こんなに意味わかんない言動になってるんだ、よな。  もう。はっきり言ってしまおう。  そしたらもう、後は三上任せにしてしまおう。 「――――……あのさ、三上」  呼んでるのに、三上ときたら、スルーで、動いてくれないし。  むむ。 「……三上」  パンフの上部分に指を引っ掻けて、くいと下げた。そこでやっと、視線が合った。 「――――……なんですか」  大きなため息を付かれてしまう。 「怒ってんの?」 「――――……別に。怒ってはないです」 「……あのさ」 「……はい」  またまた大きなため息を付きながら、三上が、やっとパンフレットを閉じて、オレを見つめてくれた。 「オレ、決まった」 「……何がですか」 「――――……やっぱり、オレ、昨日、すごくよかった」 「――――……は?」  三上が、目の前で固まる。 「……その気になんないとか、飛んじゃうくらい」 「……せんぱい?」  なんかやたらゆっくりと、呼ばれる。けど、そこには突っ込まず、続けてみる。 「……だからきっとオレ、今日もしたい。けど」 「――――……」  あ、黙っちゃった。  もういいや。最後まで話す。 「お前、後輩だし、志樹の弟だし、男だし、て、悩んでるとこは、いっぱいあるし、お前だって、きっと、そうだと思うから」 「――――……」 「もうあとはお前に任せる」 「……は? 任せる?」 「三上が無理なら無理だし。……だって、オレ、三上に何かできる気しないし」 「――――……」  三上が、テーブルに片肘ついて、口元、隠してしまった。  あぁ、なんかすげえ困ってる? 「……ごめん、困らせて。 ――――……オレは、ほんとに結構長い間悩んでたから…… 昨日なんであんなにああなったのか分かんなくて。今日もああなるのか、試したい……気もするけど……」 「――――……」 「でも試したいだけ……じゃない気も……して、なんかよく分かんないし、これ、考えてても、分かんなそうで――――……悩むとこがいっぱいあるのは確かだから、三上がやめたいなら、オレもやめたいってことにする」 「先輩……」  なんか、ものすごく、何とも言えないような顔で、三上がオレを見てる。 「オレ多分、これ以上は、自分では決められないし……三上が嫌なら無理だから.……だから。三上に任せていい?」  ものすごく、ドキドキしながら、三上に、そう言ってみた。  三上はまだ、口元隠してたけど。  まっすぐ、オレを見てはくれてるので。  答えを、待ってみる事に、した。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ あとがき💛 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 陽斗sideここまでです。 つぎからまた、蒼生くんです。お楽しみに笑

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