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番外編【バレンタイ🍫ミニ小説】1/4

本編から外れて、「蒼生×陽斗 バレンタインSS」です♡ 京都から帰ってきて、【保留期間中の2人】という事でお読みください♡  実際はすぐ1カ月恋人んなっちゃってますけど(*'ω'*) ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 【side*蒼生】  今朝のニュースで、今日がバレンタインと知った。コマーシャルや店の外装とかで、もうすぐなんだとは知ってたけど、今日だったか。  バレンタインかあ。  まあ基本は、女の子が男にあげる日、だけど。  でも、先輩、甘いもの大好きだしな。  仕事帰り夕飯食べて、カフェでチョコケーキでも一緒に食べようかなあ。と思いついて、誘ってみようと決めた。  会社に着いて先輩に会って、誘おうと思った時ちょうど、先輩が部長に呼ばれてしまった。少し話が長かったから、嫌な予感はしたのだけれど。 「三上、オレ、今日外回りになった」  戻って来た先輩は、机の上を片付けて、パソコンを落としながらオレを見て言った。 「1日ですか?」 「そう。隣の課の佐々木さんがトラブったって。指導の宇津木が休み取って旅行中らしくて出てこれないからって、オレが一緒にまわる事になったんだよ。前に合同で一緒にその仕事しててさ、今は向こうの課の仕事になってるけど、オレ詳しいから……」 「なるほど……」 「三上はいつも通りで仕事して、片付いたら帰っていいから」 「遅くなりそうなんですか?」 「うん。何件も回るから時間読めないし、帰ってきてからも色々書類作ると思うし」 「分かりました」  ――――……誘おうと思ってたけど、言える雰囲気じゃないな……仕方ないか。 「何か分からない事あったら、連絡入れといて。返せる時に返すから。スマホ見るようにする」 「はい。――――……先輩」 「ん?」 「頑張って下さいね」 「……ん」  ふ、と笑って頷いて、先輩は机を片付け終わると、立ち上がった。そこに1人、女の子がやって来た。 「渡瀬さん、すみません」 「ああ。いいよ、佐々木さん、もう出れる?」 「はい」  佐々木さんって……女か。  ――――……うっわ。オレ、ヤバいな。  少し気になるんだ、オレ。こんな事が。……マジか。  器が小さすぎる……。言わない。絶対ぇ言わねーぞ、こんな事。  先輩と佐々木さんが連れ立って出ていくのを、超笑顔で見送ってから。  ――――……精神集中して、仕事を始めた。  先輩と仲良くなってから、ずっと横に居たので、かなり寂しいけど。  ……あと、女子、気になるけど。  あと、バレンタイン。……まあ、それは、しょうがねえか。  特に質問する事も無かったので、日中は連絡を取らなかった。  帰る時に、「お疲れ様です。先に帰りますね。気を付けて帰ってくださいね」と入れた。  帰り道。先輩と寄ろうかなと思っていたカフェを通りかかったら、持ち帰れると書いてある看板が目に入ったので、なんとなく、チョコケーキを2つ、買ってみた。今日一緒に食べる事は出来ないだろうけど。  22時過ぎても先輩からは連絡が無くて、オレはもうすっかり寝る準備も完了してしまった。  連絡が来ないところを見ると、まだきっと仕事中だよな……。  ご飯ちゃんと食ったかな。なんて、ちょっと心配したりして。  なんかずっと、先輩の事、考えてしまう。  

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