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第247話◇「早く」※

「…………ぁ……っ」  優しく舌と歯で刺激しながら、片方も指で優しく擦る。  繰り返していると、ふる、と首を振って、肩に、しがみつくみたいに触れてきた。 「……や……」  気持ちいいみたいで、上半身になんだかすごく力が入って、繰り返す刺激に震えている。 「……これ、気持ちいい?」 「……ぁっ……!」  そこでしゃべったら、また、びくん、と大きく震えた。 「――――……ッ……それ、も、や……」  肩に触れてる手が、弱々しく抵抗して、引き離そうとしている。  舐めていた方を少し噛んでから離し、今まで指で触れてた方の乳首を口に含んだ。 「……っア…………っん…………」  ちゅ、と吸うと、またくぐもった声が上がる。  手を下に這わせて、ズボンを少し下げて、下着の中に手を入れた。  完全に反応していて、触れると、びく、と腹筋に力がますます入るのがエロく見える。  ――――……あー……可愛い。  まずい。……興奮しすぎ。ちょっと落ち着けと、自制するのだけれど。  これ、ヤバいなと思っていた時。 「……み、かみ……待って、あ、の――――……」 「……?」    喘ぎとは違う感じの、なんだかすごく必死な感じの声で呼ばれて、ふと胸から顔を上げる。なんか、ものすごく顔赤いし。涙いっぱいで、ちょっと震えてる。一旦下から手を外すことにした。 「……陽斗さん?」 「……っ……三上……」  ぎゅう、と抱きつかれる。  ――――……何これ。……可愛いんですけど。  ふわ、と顔に触れる、髪の毛になんだかすごく、ドキドキしてしまう。 「あの……止めて、ごめん――――……なん、ていうか……」 「ん……?」  止めてごめんって。  何だか可愛くて、笑ってしまいそうになりながら、その言葉を待っていると。 「……なんか……」 「うん……?」 「……なんか、前よりも、恥ずい、んだけど」 「――――……そうなの?……何で?」  こないだの初めてん時より恥ずかしいってこと?  なんだかとても必死な感じなので、顔を見ようと思うけど、しがみつかれてて、離せない。 「陽斗さん……?」  もう一度呼びかけると。 「…………好き、だなとか……思うと……」 「――――……」 「……死にそう、恥ずかしくて」  ……こっちは。  可愛くて、死にそうなんだけど。 「あのさ……」 「……?」 「――――……今、すごく、早く繋がりたいんだけど……いい? もちろん、ちゃんと慣らすけど」 「――――……」  そう言ったら、しばし、ぽけっとしてオレを見つめる。  ……おかげで、しがみつかれて見れなかった顔が見れた。  多分色んなこと、考えたんだと思う。  もともと赤かったのに、また新たに、赤面して。  それから、すこし俯いて。  それでも。 「……うん……良いよ。……てか……」 「――――……」  また、ぎゅ、としがみつかれる。 「……今は、その方が、いいかも ……」  湯気でも出そうな感じの顔でそう言って、オレの肩に乗せてくる額が。  ――――……めちゃくちゃ熱い。

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