111 / 111

あとがき

 こんにちは、大波小波です。<(_ _)>  最後まで読んでくださった方、ありがとうございます!  気楽に書き始めたはずの作品でしたが、思いのほか長くなり、また苦しい戦いともなりました。  思えば『雅貴』と名付けたその時から、難産は始まっていたような。  過去作『たしかなこと』で『源 真輝』という人物を書いていたことに気づいたのは、すでに書き始めてからのことでした……。  これは、キャラが被らないようにしなくてはなりません!  そこで本作の雅貴さんは、暗い影のある少し訳ありの人物にしてみました。  過去作の真輝さんが、とことん明るいキャラクターだったためです。  藍くんも、思いきって悲しい子にしました。  書きながら、これは少し可哀想すぎるのでは……、と申し訳ない気持ちでいっぱいに。  ですが、雅貴さんに癒され、また彼の癒しにもなるその姿。  ラストでは温かな幸せをつかむことができ、本当に良かったと胸をなでおろしました。  ラストと言えば、その約1500文字を構想し書くまでに、3日間悩みました……。  どうすれば、きれいに終われるか!?  前向きな、ハッピーエンドを演出できるのか!?  ああでもない、こうでもない、と思い悩みながら、結局は赤ちゃんに落ち着きました。  ここは、過去作『たしかなこと』でも妊娠してのラスト、でしたので、全く性格の違うキャラの着地点が同じになった、という面白い結果に。  大波のワンパターン、と言われれば、それまでなのですが!  蛇足ですが、10億もの大金を得た藍の憎き継父は、ラッキーなだけじゃん! との考えがありました。  しかし彼は、分不相応な高級外車を乗り回していた際、カーブを曲がり切れず崖下に転落。  重傷を負い苦しんだ挙句に、他界する。  そう脳内で補完して、心の安定を図りました。  本編はすでにハッピーエンドに向かっているので、書くことは控えました。  せっかくの幸せに、影を落としたくなかったのです。  最後になりましたが、いただいたリアクションやお気に入り登録、しおりに励まされ、今回も何とか書ききることができました。  本当にありがとうございました!  <(_ _)><(_ _)><(_ _)>

ともだちにシェアしよう!