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あとがき
こんにちは、大波小波です。<(_ _)>
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます!
気楽に書き始めたはずの作品でしたが、思いのほか長くなり、また苦しい戦いともなりました。
思えば『雅貴』と名付けたその時から、難産は始まっていたような。
過去作『たしかなこと』で『源 真輝』という人物を書いていたことに気づいたのは、すでに書き始めてからのことでした……。
これは、キャラが被らないようにしなくてはなりません!
そこで本作の雅貴さんは、暗い影のある少し訳ありの人物にしてみました。
過去作の真輝さんが、とことん明るいキャラクターだったためです。
藍くんも、思いきって悲しい子にしました。
書きながら、これは少し可哀想すぎるのでは……、と申し訳ない気持ちでいっぱいに。
ですが、雅貴さんに癒され、また彼の癒しにもなるその姿。
ラストでは温かな幸せをつかむことができ、本当に良かったと胸をなでおろしました。
ラストと言えば、その約1500文字を構想し書くまでに、3日間悩みました……。
どうすれば、きれいに終われるか!?
前向きな、ハッピーエンドを演出できるのか!?
ああでもない、こうでもない、と思い悩みながら、結局は赤ちゃんに落ち着きました。
ここは、過去作『たしかなこと』でも妊娠してのラスト、でしたので、全く性格の違うキャラの着地点が同じになった、という面白い結果に。
大波のワンパターン、と言われれば、それまでなのですが!
蛇足ですが、10億もの大金を得た藍の憎き継父は、ラッキーなだけじゃん! との考えがありました。
しかし彼は、分不相応な高級外車を乗り回していた際、カーブを曲がり切れず崖下に転落。
重傷を負い苦しんだ挙句に、他界する。
そう脳内で補完して、心の安定を図りました。
本編はすでにハッピーエンドに向かっているので、書くことは控えました。
せっかくの幸せに、影を落としたくなかったのです。
最後になりましたが、いただいたリアクションやお気に入り登録、しおりに励まされ、今回も何とか書ききることができました。
本当にありがとうございました!
<(_ _)><(_ _)><(_ _)>
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