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第4話

『これ、あげる』 『うわぁ、綺麗な花だ』 これは夢? 『一緒に結婚しようね』 『うん。絶対だよ!!』 隣にいる人は・・・ 『美咲、美咲』 『は、い』 美咲は、思い出した。 幼い頃男同士だが 結婚の約束をして いたのだ。 『僕、思い出しました。  子供の頃会っていた  のですね』 『あぁ、そうだよ。  あの頃から結婚の  約束をしていたんだ』 美咲の初恋は龍だったのだ。 (こんな大事な事忘れて  たんなんて) 医学部に行くために美咲は 勉強を必死にしていたため 忘れていったのだろう。 『美咲は好きな人いる?』 『えっ』 いきなり質問されたので 驚いた。 『いないよね?』 『は、い』 いるとは言わせない声だった。 『よかった。  いたら・・・』 美咲は怖くなった。 この人だったら 何をするか分からない。 『あなたが、初恋の人です』 『そう、それは良かった』 龍は機嫌が良くなった。 それほどまでに、美咲 の事を溺愛している のである。 『じゃあ、僕学校に  行ってきますね』 『いってらっしゃい』 美咲は大学に行く準備をした。

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