116 / 119

【23】ー5

 どんなに固く閉じていても、蕾は開かれるのを待っている。  光もこの熱く硬いものが欲しいと思った。  舌で喉を突くような激しい口づけの合間に、清正に囁く。 「挿れて……。俺も、清正が欲しい……。清正と、一つにつながりたい……」  押し当てられたものが大きく脈を打って質量を増した。 「もう無理。我慢できない」  とろりとしたもので尻を濡らされ、人差し指が埋め込まれる。  背骨の下のほうがもどかしく疼いて、光は呼吸を荒くした。  道を作るようにゆっくりと指が行き来する。  曲げた指が隘路を広げ、当たると切なく疼く場所を何度も掠めた。 「あ……、あっ、そこ……」  びくびくと魚のように身体が跳ねた。  指が裡筒を広げる間、光は清正にしがみつくようにして未知の感覚に耐えていた。  宥めるようなキスがいくつも落とされ、清正の指の数が増えてゆく。  三本含まされても痛みを感じなくなった頃、刺激を与えていたそれらが唐突に去っていった。 「清正……」 「大丈夫だ」  何が、と問い返す間もなく、熱した鉄のように硬く熱い塊が、その場所に押し当てられた。  開かれた花の中心に、つぷりと音を立てて潜り込んでくる。 「あ……」  先端が入ると、一度動きが止まった。  ゆっくりと進んで少し戻る。  ゆるゆると馴染ませるように細かく前後しながら、長い杭が埋め込まれる。 「ん……」 「苦しいのか」 「だい、じょぶ……、あ……っ」  一度手前に引かれて、同じ場所まで素早く戻される。突くような動きに、開いた膝が不安定に揺れた。 「あ、あ……」  右足を掴まれて高い位置に上げさせられると、つながった場所が視界に飛び込んできた。  ゆるやかに前後する清正の長い雄が光の白い尻にのみ込まれてゆく。  骨を割り開かれるような痛みが腰に走った。 「あ、あ、ああっ!」  徐々にストロークの距離が長くなり、いっぱいに開いた足の間で、清正が深い位置まで自身を埋め込んだ。  きつくシーツを掴んでいた拳を解いて、清正の身体に腕を伸ばす。覆いかぶさるように身体を寄せて、清正が口づけを落とした。 「あ、あ、……っ、ん……っ」 「光……、中、すごくいい……」  腰を軽く揺すられて、身体の奥がじわりと反応した。  清正とつながっている。  そう理解するとどうしようもなく嬉しくて、痛みが快感に変わってゆく。 「清正……、あ……」  前後に突かれるうちに、うなだれていた光のものが芯を持って勃ち上がってきた。 「いい?」 「わか、……な……。あ……」  光のものが兆していくのを見下ろしながら、清正が腰を揺らす。  細かく前後したり大きなストロークで奥まで突いたり、まるで味わうように光の中を行き来する。  光はようやく、清正を近い場所に感じることができた。  光の身体の中に、清正の身体がある。  鋭く突かれる度に頭をもたげてゆく光のものに、清正の目は歓喜の色を浮かべた。 「勃ってきた……」 「バカ……、あ……っ」  ゆっくりと深い場所まで突かれて、身体が快感の芽を拾い始める。  深さを保ったまま速度が上がると、硬く育ち始めていた陽茎は、しっかりと芯を持って天を仰いだ。 「あ、あ、あ、あ……」 「光、可愛い」  腰を前後させながら、額や頬や鼻の頭に清正がキスをする。  髪を撫でられ、唇を重ねられると、たまらない気持ちになって清正にしがみついた。 「清正、好きだ……」  キスの合間に告げると、身体の中の熱塊が質量を増す。 「俺もだ」  腰の動きが大きく複雑になり、光は何度か悲鳴を上げた。

ともだちにシェアしよう!