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【23】ー6
「ああ……あっ、あ……っ、ああ……」
「光……、光……」
深く強く突き上げられて、痛みは甘い疼きに変わってゆく。
清正がここにいるのだと思うと身体が歓喜に満たされてゆく。
「清正……、ああ」
汗で滲む視界。
清正の顔を捉えると、わずかに開いた唇の淫靡さにくらくらした。
そこから漏れる甘い吐息に、身体中が熱くなる。
高い鼻梁やシャープなラインを描く頬に汗が光っていた。
頭を軽く振り上げて、さらに深く光の奥まで楔を突き立てる。腰が骨にぶつかる。
「ああ……っ」
大きく引かれ、深い場所まで一気に貫かれて頭の芯で火花が弾ける。
すっかり芯を持った光の雄は、激しく突かれる度に腹を打ち、大きく揺れて何度も跳ねた。
「なんか、おまえのちんちん、エロい」
「お、おまえのほうが……っ」
こんなに太くして、人の中を抉っておいて。
息も絶え絶えに訴えると、さらに大きく腰を使われ、また悲鳴のような嬌声が上がった。
「ああ……っ」
「エロくて、可愛い」
「あ、清正……、あ、あ……」
「光、……っ」
抽挿のスピードが上がり、徐々に解放の高みへと駆け上がってゆく。必死にしがみつくと、光の腕の中の清正がそこらじゅうに口づけの雨を降らせた。
好きだ、好きだ、と囁くようにキスが繰り返される。
その間にも強い活塞が繰り返される。
「ああ、清正……、あ、……」
「光……」
深い場所を大きく一度突き上げられて、背中が弓のように反り返った。
「あ、あ、あ、ああ、あ、あ……」
「光……っ」
「あ、あ、ああああ――――…………」
温かい飛沫が光の中で弾けた。
清正の手に追い上げられて、光も二度目の精を放つ。
「あ、……」
「好きだよ、光……、好きだ」
「清正……」
荒い呼吸を吐いて、清正の腕の中で瞼を閉じた。
きらきらと零れるように咲く五月の薔薇が、瞼の裏に浮かぶ。
清正と光を祝福するように、淡いピンク色のアンジェラが一面に咲き乱れていた。
まだ胸を上下させたまま、一番大事なものに腕を伸ばす。
「清正……」
好きだ。
抱き返した温かい身体に、光自身も包まれる。
一番大切で綺麗なもの。
失えば生きられない。
今までも、これからも、光は清正なしでは生きられない。
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