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過去
「火宮 神社に入っては
いけないよ」
「どうして?」
「あの場所は神主様と神様の妃様のみ
居ることが許されている。もし
入ってしまったら・・ 」
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
「・・夢か」
久しぶりに両親がいた頃の夢を見た。
由貴 は身体を起こしいつも通り
洗面所に向かう。
由貴が10歳の頃両親は交通事故で他界。
母方の祖母の家で暮らしていたが一年前に
亡くなった。
朝食を食べ着替えた後仏壇に手を合わせる。
「母さん、父さん、ばあちゃん
今日お墓参りに来るからね。
皆が好きだったお菓子も持ってくるね」
準備をした後、電車を乗り継ぎしながら
故郷へ向かった。
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