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「ちょ、壱人。待っ……「待てない」  俺の手が肌を(かす)めるだけで、びくびくと小刻みに跳ねる敏感な体。不安からか微かに震えながらも、俺からの愛撫に感じているんだと思う愛しさが募った。 「……んっ、ふぅっ」  Tシャツの中をまさぐったまま唇を塞げば、泉はますます俺にしがみついてくる。感じすぎるのかびくつきが治まらない体をきつく抱きしめながら、ぐっと腰を押し付けると泉の体が大袈裟なほどに跳ねた。 「泉も興奮してんだ」 「ちがっ……「違わないだろ」  可愛いものをいっちょ前に硬くしてるくせに、意地っ張りな泉はそれを認めようとしない。お前のも俺のと同じになってるんだと知らしめるように腰をぐいっと押し付けると、泉の腰が面白いぐらいにびくついた。  どうしてこんなに可愛いんだろう。泉はどう見ても普通に男で、女の子のような可愛さではないのに。  どうしてこんなに可愛く感じてしまうのか。それは、今まで付き合ってきた元カノたちに求めてきたことの全てを泉が持っているからだ。  今までの俺は泉の面影を追って、泉に似た子とばかり付き合ってきた。言ってみれば本物の泉を胸に抱き入れて感じさせているんだと思うと、それだけで達してしまいそうになる。俺の指先が軽く泉の乳首に触れた時、 「……あ、ひっ」  微かに悲鳴を上げ、小さな体が一段と跳ねた。その反応が少し意外で泉の顔を改めて見たら、俺と目が合った瞬間に真っ赤になって顔を背けてしまう。 「泉。乳首感じるんだ」 「ば……、あっ」  必死で声を抑えようとしてるようだけど、泉の口から漏れるその声はいつもより一オクターブは高く、おまけにエロい。 「……あ、んんっっ」  爪の先で軽く引っ掻くように乳首を摘みあげると、きゅうっと硬く縮まったそれがまたなんともエロかった。  今までに何人もの女の子の初めてをもらってきたけど、泉ほど初々しさに胸が熱くなったのは初めてだ。泉が感じている顔を見ていると、もっと感じさせてやりたくなる。  正直、今までは自分が気持ち良くなれればいいと、自分本位なところもあった。けど、相手が泉となれば勝手が違ってくる。

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