28 / 30
06
この期に及んで何を考えているのか、気もそぞろな泉はその攻撃に、
「……えっ。あ、うおっ?!」
そんな男らしい驚きの声で応えてくれる。
「色気ねえな」
苦笑いながらそれをそっと唇で挟むと、大袈裟なほどに体がびくりと跳ねた。
「あっ……、ばっ。やめっ」
多分、女みたいに感じるのが恥ずかしいんだと思う。男として可愛いと言われるのも嫌がるようなやつだから。案の定、泉は抵抗はしないものの必死で声を抑えている。
「……あっ、ううんっっ」
だから、思わずそんな可愛い声を漏らすと唇を噛んで顔を逸らしてしまう。執拗にそこを責めるとたまらないのか、俺の頭をぎゅっと抱え込んできた。
わざと水音を立てるように、唾液をたっぷり含ませた舌先でそこをねぶる。
「あっ、やっ……」
その後に続くのはやめろとの抗議の声だろうけど、俺にはとても可愛く聞こえた。
「気持ちいいか?」
俺のそんな問い掛けには必死で首を横に振るくせに、
「泉」
耳元で名前を呼ぶと、
「あっ……、んんっ」
泉はたまらないといったふうに声を漏らす。言葉で責めると首を横に振るくせに、泉の名前を呼ぶたびに小さな体がびくびく跳ねた。
俺の舌先、唇がそこに触れるたびに、俺の頭を抱え込んでいる腕に力がこもる。びくびく震えるたびに、無意識にそこに俺の顔を押し付ける。
その動作がもっとしてくれとでも言いたげで、たまらなく興奮した。時々、指先を軽く宛てて捏ねくり回しながら執拗に責め続ける。
着ていたシャツは、とうに脱いでしまった。直接、触れる泉の肌は驚くほどに熱く、俺の愛撫に感じてくれていることを実感できる。興奮しすぎて泉の体を舐め回している俺に、泉はいちいち反応してくれる。
「……あっ、あんんっ。ち、乳首噛むなあっっ」
そこに軽く歯を立ててみれば、今までで一番、反応した。どうやら泉は乳首を責められるのがたまらないらしく、
「ひっ……、ひうんんっ」
そんな可愛い声をたくさん聞かせてくれる。
俺の唾液にてらてらと光るそれは最高にエロく、泉の声と痴態とで俺の欲情を煽る。俺も俺で女よりも感度のいい泉を気持ち良くさせようと、いつの間にか夢中になっていた。
ともだちにシェアしよう!