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「あっ。痛ぁ……、あっ、ひんっっ」
泉の声が欲情を煽る。文句を言ってるにしてはか弱いその声は、泉が本気で抵抗していない証拠だ。泉はどうやら乳首を軽く噛まれるのが好きなようで、俺の犬歯がそこを襲うたびに体がびくびくと小さく跳ねた。
部屋には空調が効いているとは言えど、二人とも有り得ないぐらいに汗をかいている。俺の髪から滴り落ちた汗にまで、びくびくと反応する敏感な体。
ずっとこうしたかった。この声を聞きたかった。泉が俺の愛撫に感じてくれていると思うと、自然とそれに力がこもる。
「泉。いいか」
「……あっ」
思わず自分の腰を泉に押し付けながら、そんなことを聞いていた。その『いいか』は『気持ちいいのか』と聞くそれだけじゃなく、少し不粋だけど『このまま最後までやっちゃっていいのか』の意味が多大に含まれているのだけれど。
泉の吐息だけじゃなく、自分の口から漏れるそれも荒いことに不意に気付く。それだけ欲情しているのが不思議な気がした。泉も俺のと同じのを付けているのに。
俺がハアハアと荒い吐息を泉の耳に吹き掛けるたび、泉の体は次の行動を期待するかのように、ぶるりと身震いを繰り返す。
泉のズボンを下着ごと引き下げて、泉の可愛いそれに直に触った。尖端に軽く爪を立ててやるだけで、くちゅりとやらしい音がする。
乳首の時よりは冷静に感じるのは、いつも自分でしているからだろうか。それでも泉は俺の手でそうなっているのが恥ずかしいのか、必死で顔を逸らして声を押し殺す。
「濡れてる……。泉、聞こえるか。この音」
吐息をたっぷり含んだか声でそう言ってやると、泉の体がまたびくりと跳ねた。
耳元に息を吹き掛けて、泉のと同じように起立している俺のを握らせてやりながらそう言ってやる。
「――っっ」
さっきより大袈裟に体をびくつかせながら、泉が声を詰まらせた。おそらくは俺のモノに驚いたんだろう。泉は完全にそのまま固まってしまって、若干腰が引けていた。
泉には悪いけど、泉の可愛いそれと俺のは比べものにならない。がたいの違いはもとより、思いのたけからして違う。
ずっと泉に触れたかった。そして、泉と一つになりたかった。泉の細い腰をぐっと掴んで、強くごりっと俺のを泉のそれに押し付ける。
「――ひっ!」
直接、触れるその感覚に、思わず声を上げたのはその後の行動に怯えたからだろうか。それでも、
「挿れたい」
泉の耳に直接、その言葉を注ぎ込むとまた泉の体がびくりと跳ねた。
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