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第42話 高瀬
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腰骨辺りに唇を這 わすと、
真乃斗くんの薄い身体は素直にビクビクっと小刻みに揺れて、
いつにも増して可愛らしい声をあげた。
へその脇あたりを舐めながら、片手でうち太ももを撫でると、
それは引き締まっているのにマシュマロのように柔らかくて弾力があって、
なんとも気持ちの良い肌触りをしてる。
そうして、
撫でる手のひらに合わせるように、真乃斗くんは自分から脚を開いた。
ピクピク揺れてる膨らみがとても愛らしい。
すぐにでも唇でふれて舌を這わせたい、焦る気持ちを抑えつけながら、
もったいぶってその繁みあたりに唇を這わせると、
その付け根を少し強めに吸った。
初めての日。
男同士がどこをどうするのかは知っていると言いながら、
けれどもそんな場所をどうこうできる気がしないと言って、
怖がっていた真乃斗くんはもういない。
彼の10代最後の日の夜。
それは、俺たちがこのベッドではじめて繋がった夜でもあった。
真乃斗くんがはじめて男を知った日。
興奮する自分をどうにか必死に押さえつけて
出来るだけゆっくり丁寧に時間をかけて、
この完璧な身体をほぐしていったのを、いまでもありありと思い出せる。
最後はずいぶん容赦なく、好き勝手に腰を揺らしていたことも。
そうして、はじめての真乃斗くんは、
想像以上に俺のすべてを受け入れて、馴染んでいってくれたのだった。
緊張して、どこか怯えた顔をする真乃斗くんに、
痛 みよりも先に気持ち良さを教えられたと自負できるのは、
今日のように彼はいまではちゃんと自分から積極的に身体を開いて、
自ら動いてくれるところなんかに現れていると思う。
「はぁ・・高瀬さ・・っ・・も・・意 地悪しないでよ」
揺れるソコを無視して、しつこいくらいにその近くを
行ったり来たりする唇や手のしらにしびれを切らした真乃斗くんが音を上げる。
「意地悪なんてしてない。誘ったのは真乃斗くんだよ」
すると、真乃斗くんは素直に、わけがわからないって顔をした。
「さっき。帰って来てTシャツをパタパタさせて
腹を見せてたじゃん」
「なにそれ」
本当はなんだってよかったのだけれど、そうは言わなかった。
代わりに今度はへそにキスをする。
「っ・・んぁ」
小さなくぼみに舌を入れるだけで、
真乃斗くんは可愛く喘いだ。
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