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第1話

 (つむぎ)はアラームの音で目を覚ました。今日は友達二人と遊びに行く約束をしている。  寝ぼけながら目を擦り、もぞもぞとベッドから下りる。あくびを漏らしつつ、トイレへ向かった。  便器と向かい合い、ズボンとパンツを下ろしてふと違和感を覚えた。なんか変な感じがする。  紬は違和感の元を探った。ぺニスと睾丸の奥、アナルの手前の会陰部分をするりと指で撫で、ぎょっとして手を引っ込める。  ふにゃりとした感触がそこにあった。ふっくらした、割れ目のような。  心臓がばくばくして、血の気が引いていく。  紬は慌ててパンツとズボンを引き上げ、トイレを出た。  どうしよう、どうしよう、と頭の中で繰り返す。  病気なのか。病院に行くべきなのか。でも怖い。 自分の体が得体の知れないものになってしまったような恐怖に怯えた。  紬はベッドに戻り、布団に潜る。これは夢で、起きたら元に戻っているかもしれない、なんてそんな現実逃避なことを考え、とにかく一旦寝ようと、完全に目は冴えていたが無理やり眠りに就くために頭まで布団を被ってきつく目を瞑る。  そのとき、玄関のドアが開く音が聞こえた。 「紬ー、おはよー」 「待ちきれなくて迎えにきた」  続いて耳に届いたのは、今日約束していた友達二人の声。明るい佑真(ゆうま)と冷静な和真(かずま)。彼らは双子で顔は同じだが、髪型も髪色も変えていて纏う雰囲気も違う。容姿端麗成績優秀な美形双子として大学で有名だ。気取ることなく、平凡でなんの取り柄もない紬にとても優しい。  二人との付き合いは長く、紬が一人で暮らすこのアパートの部屋の合鍵も渡しているのでこうして勝手に入ってくる。  二人はこのアパートから目と鼻の先にあるマンションで暮らしていた。  彼らはいつも待ちきれずに待ち合わせ時間よりかなり早い時間に部屋にやって来る。  いつものことなので、二人が勝手に部屋に入ってきたことは気にしない。今はそれどころではない。 「あれ? 紬? どうしたの?」 「まだ眠いのか? それなら寝てていいぞ」  ベッドの上、布団の中で丸くなる紬を見つけ、二人が近づいてくる。  紬は布団から青ざめた顔だけ出した。 「佑真、和真……」  紬の表情から尋常ではない空気を察したのだろう。二人の顔も強張る。 「どうしたの、紬」 「なにがあった? 話してみろ」 「俺、俺……」  ぎゅっと布団を掴む手に力がこもる。 「なんか、変な病気になったのかも……」 「病気!?」 「なっ、どこか苦しいのか!?」 「どど、どこが痛いの!?」 「腹か? 頭か? 全身か?」  紬以上に動揺しはじめた二人を見て、紬は少しだけ冷静になれた。 「そうじゃなくて、体が、おかしくなってて……」 「体が!?」 「どこだ!?」 「ぅわあ!?」  二人がかりで布団を引っぺがされ、パジャマを捲り上げられる。  露になった胸元を見て、二人はほっと息を吐いた。 「よかった、可愛い乳首は無事だね」 「ああ。色も形もいつも通りだ」 「なんで真っ先にそこを心配するんだよ!?」 「だって紬の可愛い乳首がなくなっちゃったのかと思って」 「こんな愛らしいものがなくなってしまったらと思うと気が気じゃない」 「でも、じゃあどこがおかしくなったの?」 「特に異常は見つけられないが」  二人の手が、ぺたぺたと紬の上半身をまさぐる。  擽ったさに身を捩り、手の動きを止めようとするが紬一人で二人を止めるのは無理だった。 「ひゃっ、ち、違っ、下! おかしいのは下の方で……っ」 「下?」 「まさか……」  二人は深刻な表情になり、息の合った動きで紬のパジャマのズボンとパンツを手早く足から引き抜いた。 「わあっ!? いきなり脱がすなよ!」  怒るけれど、二人は紬の声を聞いていない。 「よかった、紬の可愛いおちんちんもちゃんとある」 「ああ。玉もちゃんと二つついてるな」 「やっ、あっ、触んっ、んっ」  さわさわと股間を探られ、紬は必死に脚を閉じる。 「そ、そこじゃなくて、その、奥のとこ……なんか、へ、変になってて……」 「奥? お尻ってこと?」 「違くて……」 「どこだ? 見せてみろ」 「で、で、でも……っ」  躊躇う紬に構わず、二人は脚を広げようとしてくる。 「ちゃんと見せて、紬」 「お前が心配なんだ」 「う、うう……う、うん……」  真剣な表情の二人に逆らえず、紬は脚から力を抜いていく。  羞恥よりも不安が大きく、そこがどうなっているのか、自分では怖くて見られないので確かめてほしいという気持ちが勝る。  紬は恥ずかしさを堪え、二人の眼前でぱかりと脚を開いて陰部をさらす。  顔を真っ赤にして、泣きそうになりながら震える声で二人に尋ねた。 「お、俺のそこ……どうなってる……?」 「まんこがある」 「ああ」 「へ? え? まん……って、え?」 「おまんこだよ」 「女性器だ」 「う、う、う、ウソ!?」 「マジ」 「マジだ」  紬は目を丸くして二人を見る。二人はまじまじと紬の股間に視線を注いでいた。 「な、な、なんで、そんな……」  わなわなと唇を震わせ、紬は涙を零した。 「お、俺……俺、どうしよう、こんなの……っ」 「泣くな、紬」  和真は紬の眦に吸い付く。 「紬のここ、ほんとにおまんこかどうか調べてもいい?」  佑真が割れ目の周りを撫でながら訊いてくる。 「っ、し、調べるって……。気持ち悪いだろ……こんな体……。そんなこと、しなくていい、から……」  いくら親しい友達だからって、そんなことはさせられない。脚を閉じようとするが、佑真に止められる。 「俺達が、紬を気持ち悪いなんて思うわけないでしょ」 「ああ。怖がらないで、見せてくれ」  佑真が優しく微笑み、和真が宥めるように頭を撫でてくれる。 「紬、自分じゃどうなってるのかしっかり調べられないよね?」 「ひとまず、ちゃんと確かめる必要があるんだ。俺達に任せてくれ」 「佑真、和真……」  説得され、紬は頷いた。自分では触るどころか見ることもできない。どうなってるのかわからなければ、病院にも行けない。二人に頼るしかなかった。 「ご、ごめん、こんなこと、させて……」 「気にしないでよ、寧ろ役得だから」 「え?」 「謝る必要はない」  和真はぐしゃぐしゃと紬の頭を撫で回し、紬の後ろに陣取る。ベッドの上に座る紬は和真に背後から抱き締められた。  佑真は紬の下半身にとどまったまま、股間に顔を近づける。 「じゃあ、見させてもらうね。……じっくり」 「んっ……」  太股に熱い吐息がかかって、紬はびくりと震えた。 「はあっ、紬のつるつるおまんこ……めちゃくちゃ興奮する……っ」 「やっ、恥ずかしいこと、言うなぁ……」 「ごめんごめん。……ああ、ぷにぷに、柔らか、可愛い」 「んっ、んっ、やっ」  感触を楽しむようにふにふにと花弁を弄られ、なんとも言えないむずむずするような感覚に紬は戸惑う。身構えてしまう紬の体を、和真が後ろから優しく摩った。 「大丈夫だから、体から力を抜け」 「う、うん……」  肩の力を抜き、和真に体重を預ける。  二人を信用している紬は、簡単に身を委ねた。 「あ、クリトリスもある」 「ひうっ……!?」  佑真の指が割れ目の上にある器官に触れた瞬間、鋭い刺激が全身を駆け抜けた。びくんっと腰が跳ね、悲鳴を上げて目を見開く。  佑真はすぐに指を離した。 「ごめん、痛かったね」 「な、なに、なに、そこ……!?」  混乱する紬のそこへ、佑真は唇を近づける。 「敏感なとこだから、優しくしないとね」  熱っぽく囁いて、舌を伸ばしてそこを舐め上げた。 「ひあぁああっ」  強烈な快感に、紬は背中を仰け反らせる。 「んひっひっあぁっ、まっ、待って、ひっ、あっ、そこ、ダメ、舐めるのダメっ、あっあっあっあぁんっ、しないで、ぬるぬるだめぇっ、舌でくにゅくにゅしないでぇっ」  ぺニスを弄るのとは違う、はじめて味わう痺れるような快楽に紬は怯えた。  いやいやと首を振り、やめてと訴えるのに佑真はやめてくれなくて、それどころかより一層激しく舐め回してくる。 「んやあぁっ、あっあんっ、それやあぁっ、ゆ、まぁっ、らめ、らめぇっ、おかしくなるぅっ」 「大丈夫だ、紬、怖くないからな」  なにが大丈夫なのかわからないが、和真は安心させるように紬の体を抱き締める。体に回された和真の腕に、紬は必死でしがみついた。 「ひあっあっ、かずまぁっ、あんっあっあっ」  紬ははしたない嬌声を止められない。  佑真にねぶられ続ける肉粒は、じんじんと熱を持ち、どんどん膨らんでいくような感覚がした。根本から先端までねっとりと舌を這わされ、口の中に含まれ、熱い粘膜に包まれ、優しく吸い上げられると、目も眩むような強い快感に襲われ、びくんびくんっと爪先が跳ねた。  触れられていないぺニスも、陰核に与えられる刺激ですっかり勃ち上がってしまっている。 「ひゃっあっあっ、なんか、漏れるっ、漏れてるぅっ、止まらな、あっあぁっ、漏れちゃうぅっ」  脚の間から、とろとろとなにかが溢れるのを感じる。自分の意思では止められない。粗相をしてしまっているのではないかと、紬は不安になった。 「ふぇっ、どうしよ、うっ、ふっあっあぁっ」 「泣くな、紬、大丈夫だから」 「んあっ、だっ、だって、かずま、あっあっ、やあっ、ゆ、まぁっ、そんな、ちゅうってしないでっ、あぁっあっあっ、らめらめっ、きもちいっ、いく、いきそうになるぅっ」 「イッていいんだぞ、紬」 「んやっ、こわい、そこ、くりゅくりゅされていくのこわいぃっ、あぁっ、らめ、くるぅっ」  じゅるじゅると音を立ててクリトリスにむしゃぶりつかれ、迫り来る絶頂を阻む術などなく、紬は呆気なくその時を迎えた。 「ひあっ、いく、いくいくっ、いっ、ああああぁっ」  激しく腰を弾ませながら、紬は達する。脳髄まで痺れるような快感に、見開いた目から涙が零れた。  ちゅっと、糸を引き、佑真が漸く唇を離す。 「ごめんね、紬の反応が可愛くて夢中になっちゃった」 「はっ……ひっ……ふぅ……っ」  まともに言葉も紡げない状態の紬を、和真が褒める。 「はじめてなのに、上手にクリイキできたな。可愛かったぞ、紬」 「ふ、ぇ……?」 「うん。いい子だね、紬。ちゃんと気持ちよくなれて偉かったよ」  和真と佑真に代わる代わる宥められ褒めそやされ、羞恥と不安にぐちゃぐちゃだった心が落ち着いていく。なにを褒められているのかよくわからないけれど、二人が褒めるのなら悪いことではないのだと、二人を心から信用している紬は疑問を抱くこともなかった。 「次はおちんちんでイこうね」 「おち、んち……?」 「出さないと苦しいだろう?」  確かに、絶頂を迎えたがぺニスはなにも吐き出していない。萎えることなく勃起したままだ。 「今度はおちんちんくちゅくちゅしようね」 「んあぁっ」  佑真の手にぺニスを包まれ、再び快感に犯される。 「紬、邪魔だから上も脱がせるぞ」 「ふぁっ? あっあっんっ」  和真に上のパジャマも脱がされ、紬は全裸にされた。  どうして上も脱がせる必要があるのか。どうしてぺニスまで弄られているのか。ただ変化してしまった部分がどうなっているのか確認してほしかっただけなのに、どうしてこんなことになっているのか。  疑問は快楽に掻き消され、なにも考えられなくなっていた。  先走りで濡れたぺニスを片手でにちゅにちゅと扱かれ、先端をもう片方の掌で円を描くように擦られる。  はしたなく腰を浮かせ、紬は室内に嬌声を響かせた。 「んひぁっあっあぁっあっあっ」 「顔蕩けちゃって可愛いね、紬。おちんちん気持ちいい?」 「いいっ、きもちぃっ、あぁっ、らめっ、つよしゅぎるぅっ、あっあっあっ、しごきながら先っぽこしゅるのらめぇっ」 「可愛いな、紬。こっち向け」  和真に顎を掴まれ、後ろを向かされる。そしてはむりと唇を食べられた。 「むうぅっ? んっんっんんぁっ……」  はむはむと唇を食まれ、吸われる。唇を味わわれたあと、舌を捩じ込まれ、口腔内も貪られた。  動き回る舌が口の中を余すところなく舐め回す。激しく濃厚なキスに、紬はただただ翻弄された。 「和真ばっかズルい! 俺も紬とちゅーしたい!」  そんな佑真の声が聞こえ、和真は名残惜しそうにしながらも唇を離した。  正面に顔を戻せば、だらだらと唾液を零す唇に、今度は佑真がキスをする。休む間もなく唇を重ねられ、紬はくらくらと目眩を感じた。  佑真は引き出した紬の舌を吸いながら、ぺニスを擦る手も止めない。  キスと下肢への刺激だけでもいっぱいいっぱいなのに、背後から回された和真の手が紬の胸を撫ではじめる。 「んふぁっ、んぅっんっ」  ふにっと両方の乳輪を揉まれると、自然と乳首がつんと突き出される。突き出された乳頭を指の腹で優しく撫でられ、ぞくぞくっと肩が跳ねた。 「んんぅっんっんっんっ」  キスで唇を塞がれているので声が出せない。紬はただびくびくと体を震わせた。  和真は乳首を弄りながら紬の耳に舌を這わせる。耳の内側を舐め上げられ、くちゅくちゅと耳朶をしゃぶられた。 「んぁっ、んっはぁんんっ」 「はあっ、可愛い紬、おちんちんイきそ?」  しつこく紬の唇を舐め回しながら、佑真が尋ねる。  唇と、耳と、乳首とペニス、感じる箇所を二人からいっぺんに刺激され、もう気持ちいいということしか紬にはわからない。それ以外考える余裕などない。 「んゃぁあっ、ふたり、いっしょに、いっぱいされたらぁっ、あっあっやぁんっ、きもち、よすぎて、おかしくなっちゃ、あぁっあっあっひあぁっ」 「おかしくなっていいぞ、紬」 「ひぁんっ、いくっ、もぉいくっ、あっあっあぁんっ、きもちいっ、いく、いくっ」 「はあっはあっ、かわい、可愛い、紬、イッて、おちんちんから精液出してっ」 「ひあっあっひっあっああああぁっ」  自身の漏らした蜜でぬるぬるになったぺニスを激しく擦り上げられ、紬は甲高い悲鳴を上げて射精した。 「ふぁっ……あっ、はあっ……」 「おちんちんでも上手にイけたね、紬」 「いい子だな、可愛かったぞ、紬」  和真に優しく頭を撫でられ、紬は心地よさにうっとりと目を細めた。  精液で汚れた手にいやらしく舌を這わせる佑真を、ぼんやりと見つめる。  目が合い、佑真はにっこり微笑んだ。 「じゃあ次は、おまんこの中調べようね。見た目だけじゃなくて中もおまんこになってるのか、しっかり確かめてあげるからね」 「あ、う……?」 「大丈夫だ、紬。お前はなにもしなくていい。俺達に身を委ねていろ」  佑真の言葉の意味を理解する前に、和真が先んじて言った。  呆けた頭で、彼らに任せていれば大丈夫なのだと判断し、紬は抵抗せずこくりと頷く。 「いい子だな、紬」 「じゃあおまんこ触るね」  佑真の指が、しとどに蜜を漏らす膣孔に触れる。ぬぷりと指先が沈んだ。 「んあっ、なか、入って……っ」 「うん、紬のおまんこの中、熱くてきつい……はあっ、ぬるっぬるのとろっとろで……」 「あっ、あっあっ」 「痛くないか?」 「んっあっ、ない、けど、変な感じ、する……っ」  当たり前だがはじめて味わう感覚に紬は落ち着かず、もぞもぞと身動ぐ。 「そっか。はじめてだし、クリも一緒に弄ろうね」 「ひあぁっ」 「乳首も弄ってやる」 「あぁんっ」  和真が両乳首を摘まんでくにくにと捏ねる。佑真はクリトリスの先端をくちゅくちゅと擦りながら、膣内を探るように指を動かした。 「んひぁっ、あっあっ、いっぺんに、するの、あっあっあんっ、だめぇっ」 「乳首とクリ気持ちいい? 中がうねって、どんどんとろとろが溢れてきたよ」 「ぐちゅぐちゅって音、聞こえるか、紬?」 「はひっ、ひぅっんんっ、やっ、ぐちゅぐちゅ、恥ずかし、あぁっ、ぐちゅぐちゅ、しないでぇっ」  卑猥な粘着音が耳に届いて恥ずかしいのに、佑真は構わずそこを弄り続ける。 「キツキツのできたておまんこだけど、処女膜はないんだね。この辺擦るとどう?」 「ひあぁっあっ、なに、あっあっあぁあっ」 「Gスポはあるんだ」  中で折り曲げられた指にごしごしとそこを擦られると、強烈な快感が走り抜ける。脚を広げた状態でびくびくっと腰が跳ね、はしたない自分のポーズが目に入り激しい羞恥に見舞われるが、既に紬は自分で自分の体をコントロールできなくなっていた。 「はひぃんっ、そこ、らめ、あぁっあっあっあっ、も、らめぇっ」 「ダメじゃない、好きなだけ気持ちよくなっていいんだぞ、紬」 「イきそう、紬? ぎゅうぎゅうって俺の指締め付けて、中イキしそう?」 「んあっあっ、くる、あぁっあっひっあっ、いくっ、いくいくっ、あっあっあ────っ」  紬は腰を浮かせ、全身を痙攣させながら激しく絶頂を迎えた。 「中の締め付けすご、ちんぽ入れてたら堪んないだろうなぁ」  蕩けた顔でぶるぶる震える紬を見つめながら、佑真は舌舐めずりした。 「大丈夫か、紬? 中イキも上手にできたな、すごいぞ、いい子だ、紬」  和真はべた褒めしながら紬の火照った頬にちゅ、ちゅ、と口付ける。 「俺、じょうずにできたの……?」 「うんうん。すっごくエロくて可愛くイけたね」 「はじめてなのにすごいぞ、紬。さすが俺達の紬だ、エロくて可愛い」  なにができたのかわからなかったが、内容は理解できなくても褒められると嬉しくなる。かっこよくて頭もよくてなにもかも完璧な大切な二人だからこそ、尚更。心が喜び、紬はへらりと頬を緩めた。 「はああっ、嬉しそうな顔で喜んじゃって、ほんと可愛いよ紬っ」 「意味わかってないのに、俺らに褒められるとすぐ喜んで、チョロくて可愛い紬」  佑真は感嘆の声を上げ、頬を紅潮させて身悶える。和真は紬をぎゅうっと抱きしめ頭にぐりぐりと頬擦りした。 「確認、もう終わった……?」  ぼうっとしながら尋ねると、佑真はカッと目を見開いて身を乗り出してきた。 「まだだよ! もっとしっかり隅々まで調べないと!」 「そう、なの……?」 「ああ。今度は俺が見るからな」  そう言って、和真は優しく紬の背中を押した。 「あ、なに……?」 「紬、こっち。俺の上においで」  二人に誘導され、紬はベッドに寝そべる佑真の上に覆い被さるように四つん這いになった。 「や、なにすんの……?」 「怖がらなくて大丈夫だよ、紬」 「佑真がしたように、今度は俺が確認するだけだからな」  全裸で恥ずかしい体勢にされ戸惑う紬を二人はすかさず宥めすかす。 「心配するな。任せてくれればいい」 「う、う、うん……?」 「ほら、紬、ちゅーしよう」 「ちゅー?」 「お口開けて、舌伸ばして」 「ん、あ……」  佑真に優しく頬を撫でられて、紬は従順にその言葉に従ってしまう。  口を開いて舌を伸ばせば、唇にむしゃぶりつかれた。 「はんんっ、んっ、んぁっ」  キスに意識を向けていると、するりと臀部を撫でられた。和真の大きな掌が、むにむにと尻臀を揉む。 「んふぅっ、んっ、んっんっ」 「柔らかくてすべすべだな、紬。触り心地よくて気持ちいい」  和真のうっとりとしたような声が背後から聞こえてくる。  彼の指が双丘の狭間に近づき、びくっと肩が跳ねた。 「んゃっ」 「だーいじょうぶだよ、紬。和真に任せて」 「だ、だって、そこ、だめ、汚いから、触っちゃだめ」 「汚くない。きゅっとしてて可愛い」  そんなところが可愛いわけがない、と反論する前に、再び佑真に唇を塞がれた。制止の言葉は全てキスに飲み込まれる。  キスに意識が逸れたところで、和真の指が後孔に触れた。膣孔から漏れた蜜が滴り、そこもぬるぬるに濡れていた。 「ひぅんんっ、んっ、んんんっ」  蜜を塗りつけるように指がアナルを撫で回す。  指から逃げるように腰を捩れば、「お尻振ってる紬、いやらしくて可愛いな」と恥ずかしいことを言われて余計に居たたまれなくなった。羞恥に動きを止めれば、その隙にぬぐ……っと指を挿入された。 「んんぁっ……」  衝撃に、紬は涎を垂らしながら唇を離す。  口の端からたらたらと滴るそれを、佑真が嬉々として舐め取った。 「ひあっあっ、だめ、だめぇっ、お尻、やあぁっ」 「じゃあ、こっちも一緒にしてやる」 「んああぁっ」  後孔の指はそのままに、膣孔にも指を差し込まれた。奥までぬるぬるに濡れている膣孔は、一気に根本まで飲み込んでしまう。  前と後ろ、両方の孔を和真の指が出し入れされる。肉壁を擦られる感覚が膣孔と後孔から伝わり、紬はぞくぞくと戦慄いた。 「あっあっあぁっ、りょうほ、一緒に擦られたら、あっあっあんっ、わけわかんなく、なっちゃ、ひあぁっんっんんっ」 「可愛いねー、紬。わけわかんなくなっちゃって大丈夫だよ」  でれでれと笑い、佑真は紬の頬や首筋をぺろぺろと舐める。熱い粘膜がぬるーっと肌を這い、びくびくっと背筋が震えた。  アナルを浅く抜き差しされていた指が、ぬめりを帯びて徐々に奥へ奥へと侵入してくる。その途中、敏感な箇所に指の腹が擦れ、紬は嬌声を上げた。 「ひゃああんっ、あっあっああぁっ」 「ここ、気持ちいいのか、紬?」 「あっあっあっあんっ、そこ、らめ、ひあっあっ」 「すごいな、ぎゅーぎゅー締まって、まんこからどんどん溢れてくる」 「んひっあぁっ、あっああっあっ、らめぇっ、お尻と、ぉま、んこ、きもちいとこ、あひっひうぅっ、りょうほ、こすらないでぇっ」 「あはっ、堪んね、紬が蕩けた顔で『おまんこ』だって、めちゃくちゃ興奮するっ」  佑真がはあはあと息を荒げてなにかを言っているが、Gスポットと前立腺を刺激され、強烈な快感に翻弄される紬には聞こえていなかった。 「んあぁっあっ、らめ、かずまぁっ、らめなの、おかしくなっちゃ、ぁああっあっひあぁんっ」 「両方気持ちよさそうに俺の指を締め付けて、上手だぞ、紬。ダメじゃない、これでいいんだ。気持ちいいだろう、紬」 「きもち、いいっ、あひぅっんあっあっ、和真の指、きもちいいっ」 「それでいい。紬は気持ちよくなってればいいんだ」  優しく、けれどはっきりと和真に断言され、頭の働かない紬は愚直にそれに従う。 「はひっひあぁっ、あっ、きもちぃっ、こしゅられるのきもちいぃっ、あっあっんっんあっ、いくっ、またいくぅっ」 「どこ、紬、どこが気持ちいいの? どこが気持ちよくてイッちゃうの?」  興奮した様子の佑真に問われ、紬は絶頂へと上り詰めながら素直に答えた。 「あっあっ、おひり、と、ぉまん、こ、きもちいのっ、あっあっ、いくっ、~~~~~~っ」 「あーもうっ、堪んないなぁっ、可愛い紬がとろとろの顔で恥ずかしいこと言っちゃうとか、ほんと滾るわーっ」  佑真はにやにやしながらベッドの上をずり下がった。 「俺も気持ちよくしてあげるからね」  そう言って、紬の胸元に顔を寄せた。和真に弄られてぷくっと膨らんだ乳首を、佑真はぱくりと口に含む。 「ふあぁっあっあぁんっ」  敏感な突起をぬめった粘膜に包まれ、紬は快感に悶えた。じゅるっと吸われ、舌でくりくりとねぶられる。 「んっ、ぢゅっ、紬、気持ちいい?」 「あんっあっ、きもちぃっ、ちくび、いいっ」 「紬、こっちは? こっちも気持ちいいか?」 「ひあっ、いいぃっ、おしりも、ぉまんこも、きもちいいよぉっ」  紬は涙を流して快楽に喘いだ。  乳首も、膣孔も後孔も頭がおかしくなりそうなほど気持ちいい。  蜜口からはとめどなく愛液が溢れ、太股までしとどに濡れている。  乳首は交互に佑真に舐めしゃぶられ、唾液でぬるぬるにされた。 「あぁっあっあひっ、きもちよくて、もぉ、ずっといって、いってぅのっ、んあっあっひぁんっ、何回も、いって、とまんな、ぁあっあっひっ」 「すごいな、紬。もう俺の指、四本も咥え込んでるぞ。わかるか?」 「ひはっ、ああっ、指、いっぱいぃっ、じゅぽじゅぽされてぅうっ」  本数なんてわからない。ただ指を出し入れされるたびに肉壁を擦られ、それが気持ちよくてきゅんきゅんと中を締め付けてしまう。 「はあっ、可愛い、紬。おちんちんももう一回イッとこうか」  乳首を舐めながら、佑真は紬の下肢へと手を伸ばす。  紬のぺニスは再び頭を擡げ、だらだらと先走りを漏らしていた。 「ああっあっ、おちんち、さわったら、あっあっ」 「うんうん、おちんちん擦ってあげるからね。気持ちいいね?」 「いいっ、おちんちん、きもちいいっ」 「はーっ可愛いっ、ほら、出していいよ」 「んっんんっあっ、いく、いくうぅっ」  既に限界まで張り詰めていたぺニスは、佑真に扱かれ呆気なく精を吐き出した。 「上手に射精できていい子だね、紬」 「ぅんっ、あっあっ、しゃせぇ、できた、あっひんっ」 「あー可愛い可愛い可愛いっ、そろそろ限界なんだけどっ」 「そうだな」

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