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第2話

 佑真に同意するように一つ頷いて、和真はゆっくりと指を引き抜いた。ねっとりと糸を引きながら指を抜けば、両穴が物欲しそうにひくひくと収縮する。その淫靡な光景に、和真はごくりと喉を鳴らした。  佑真は着ていたシャツを脱ぎ捨て、急いた手付きでズボンの前を寛げる。下着をずらせば、完全に勃起した男根がぶるりと飛び出した。 「紬ー、ね、ちんぽ入れたい、入れさせて」 「えっ……?」  甘えるように佑真に言われ、けれど散々快楽浸けにされ陶酔した状態になっている紬は意味を理解できなかった。  ごりっと下腹になにかを押し付けられ、視線を向けて、それが佑真の陰茎だと気付き、そこで漸く言葉の意味を理解する。 「入れ、るって……ど、どこに……」 「紬のおまんこ」 「あ、えっ……?」  紬はおろおろと、佑真と佑真の陰茎を交互に見た。  佑真はしっかりと欲情した顔で、熱を孕んだ瞳でまっすぐに紬を見つめている。その視線にぞくぞくして、先走りを滲ませ腹につくほど反り返った陰茎で蜜口を擦られると胎内がきゅんきゅんと疼いた。  紬の双眸がとろんと蕩けるのを見て、佑真は嬉しそうに笑う。 「わかる、紬? おまんこぱくぱくして、俺のちんぽ欲しそうにしてるよ。ほら、くっつけるとちゅって吸い付いてくる」 「ふぁっあんっ」  亀頭が花弁に押し当てられ、するとそれを飲み込もうとするかのように蠢いた。  体が欲しがっているのを、紬自身強く感じた。 「紬、俺も」 「ふえっ……?」  和真の声が聞こえたかと思うと、今度はアナルにぬるっと硬いものが触れた。  首だけ振り返ると、欲情し艶を帯びた瞳で和真が紬を見下ろしていた。臀部に感じる彼の欲望もしっかりと勃起している。 「俺も入れたい、紬」  和真のまっすぐな言葉にドキドキして、ぐりぐりと先走りを漏らす亀頭を擦り付けられてアナルがきゅうっと窄まった。中がむずむずと疼いて、この硬い肉棒で擦ってほしくて堪らなくなる。  霞んだ思考ではなにも考えられない。でも、考えなくても体は確かに求めていた。 「紬、入れていい?」 「紬の中に入りたい」  そして佑真と和真も紬を求めている。  ならば、拒む理由などないはずだ。 「い、入れて……。二人の、入れてほしい……っ」 「紬っ」  二人は感極まったように紬の名を呼んだ。佑真は噛みつくように紬に口づけ、和真は背後から紬を強く抱きしめた。  ちゅっと音を立てて唇を離し、佑真は亀頭を蜜口に宛がった。 「入れるよ、紬……っ」 「んっ、はっ、あっ、あっあっ」  ぬぷぷ……っと、花弁をめいいっぱい広げ、下から太い亀頭がめり込んでくる。  紬は浅い呼吸を繰り返し、腹の内を押し広げる圧迫感に耐えた。  佑真も同じように息を乱し、慎重に腰を進める。耐えるように歪んだその顔は、凄絶な色気を放っていた。 「っ、紬、紬、腰、落として、もっと奥まで俺のちんぽ入れて……っ」  体勢が佑真が下で紬が上なので、これ以上入れるには紬が腰を下ろすしかない。  艶を纏った声音で甘えるようにねだられ、紬の胸はきゅんきゅんして、膣孔の奥が疼いて、もっと奥まで欲しいと、体の望むままにゆっくりと体重をかけ楔を沈めていった。 「んあっあっあっああぁっ」 「はっ、あっ、紬のとろとろおまんこ、気持ちいいよっ」  佑真の言葉に喜び、同時にぎゅうっと肉壺が締まる。 「っ、っ、すご、おまんこ締まってっ……イッちゃいそ……っ」  佑真はなにかをこらえるようにぐっと歯を噛み締めた。  彼の剛直を受け入れ、快感を得ているのは紬も同じだ。太く硬い肉棒に内壁を擦られると堪らなく気持ちよくて、もっと奥まで、中をいっぱいに満たしてほしくて、紬ははしたなく腰を揺すりそれを飲み込んでいく。 「んあっひっあっ、おく、おくまで、入った、あっあっあっ」 「っ、うん、紬のおまんこ俺のちんぽでいっぱいになったね。ありがとう、紬」  嬉しそうに微笑む佑真に撫でられ、紬もへらりと頬を緩めた。  それから、後ろの和真へ顔を向ける。 「んっんっ、かず、和真も、入れてっ……」 「大丈夫か?」  膣孔は佑真の陰茎をぎっちり埋め込まれている。その状態で後孔にまで受け入れられるのか。  わからないけれど、和真のことも受け入れたかった。どちらか一方だけでは嫌だ。ずっと三人一緒に過ごしてきた。三人一緒でなければ嫌だ。どちらか、ではなく、どちらも受け入れたい。紬にとって佑真も和真も同じように大切な存在だから。 「大丈夫、だから、入れて……和真も一緒じゃなきゃ、やだ……」 「紬っ」  和真は感激したように頬を紅潮させ、ぐりっとアナルに剛直を押し付けた。  指で解され綻んだそこに、圧倒的な存在感のあるそれが押し込まれていく。 「んあっあっはああぁああっ」  ぐぷぐぷぐぷっと、隘路を押し広げて剛直が奥へと進む。途中、雁が前立腺を擦り、紬は快感にびくびくと背中を震わせた。  全ては入れずに和真は動きを止めた。 「っん……入ったぞ、紬」 「あっあっあっ、しゅごい、おなか、いっぱいになってるっ」 「大丈夫、紬? 苦しくない?」  苦しいような気もするけれど、今は充足感の方が強かった。 「んっんっ、おなかの中、あっひっ、二人のが、あっ、ごりごりしてぇっ、きもちい、のぉっ」 「っ可愛い」 「紬っ」 「ああぁんっ」  ぐちゅんっと、下から後ろから突き上げられ、沸き上がる強烈な快楽に目の前がチカチカする。 「ひあっあぁっ、いく、いくぅっ」 「イくの? おまんこ? お尻?」 「どっちでイくんだ?」 「ひっあっあっ、りょうほ、おまんこも、おしりも、いく、いっちゃうぅっ」  前も後ろもどちらも気持ちよくて、紬はガクガクと腰を震わせ絶頂を迎えた。 「っ、あはっ、痙攣すご、ちんぽ搾られる……っ」 「はっ、はあっ、エロくて可愛いな、紬っ」 「あんっあぁっはっひぃんっ、いって、いってぅのにっ、ずんずんってぇ、しゃれたら、ぁあっあっんあっあっあぁんっ」 「はあっ、可愛い、好き、紬、紬っ」 「っ、好きだ、紬……っ」  休む間もなく快楽を与えられ続け、紬はもう喘ぐことしかできない。  開きっぱなしの口から溢れる唾液を、佑真がぺろぺろと舐め取る。紬の顎に舌を這わせながら、くにくにと乳首を指で捏ね回す。  後ろから回された和真の手が、紬のぺニスとクリトリスに触れる。勃起したぺニスの先端を掌に包んでこちゅこちゅと擦り、クリトリスを摘まんで扱く。  彼らの触れる箇所全てが気持ちよくて、紬は身をくねらせてよがり続けた。下半身は紬の精液と愛液でどろどろに汚れていた。 「んひああぁっ、きもちい、きもちいいのぉっ、あっあっひあっ、いくっ、あっ、もぉ、ずっといって、あっあっああぁっ」 「っん、はあっ、俺ももうイきそう、紬のおまんこずっときゅんきゅんして、めちゃくちゃ気持ちいいっ」 「くっ……こっちもうねって、絡み付いてくる……っ」  佑真と和真の動きが激しくなる。狭くて安いベッドがギシギシと軋む。  じゅぽじゅぽと陰茎を出し入れされ、内奥を突き上げられる。 「あっあっひっあっ、しゅごいぃっ、なか、こしゅれて、あっあっんあぁっ」 「イくっ、イくよ、紬っ」 「出すぞ、中に……っ」  佑真と和真はほぼ同時に射精した。膣孔と後孔に、二人の体液が注がれる。 「ひあっあっ……ふあぁっ……」  びゅくびゅくと中で熱い精液が射出されるのを感じ、紬はぶるぶると全身を震わせながらそれを受け入れた。  全てを出しきってから、佑真と和真はゆっくり陰茎を引き抜く。  崩れそうになる紬の体を、和真が背後から支えた。 「大丈夫か、紬?」 「ん、うん……」 「ありがとー、紬。気持ちよかったよ」 「うん、俺も……」 「じゃあ今度は俺が後ろね」 「……へ?」 「紬、こっちを向け」 「えっ……?」  にこにこ笑う佑真の言葉の意味を理解する前に、和真にくるりと体の向きを変えられる。ベッドに座る和真と向き合う形になった。 「え、えっと……?」  どういうことかと戸惑っていると、ふと和真の陰茎が目に入った。射精したばかりのはずなのに、既にそこは固く張り詰めていた。 「な、なんっ……で……?」 「一回でおさまるわけないだろう」  当然のことのように和真は言うが、紬には全く意味がわからない。  困惑する紬の膣孔に、和真の陰茎が擦り付けられる。 「ふぁっあっあんっ」 「紬、こっちでも受け入れてくれ」  縋るような切ない瞳でお願いされたら断れない。紬は小さく頷いた。 「紬、俺も俺もっ」  後ろから佑真がしがみついてくる。アナルに押し付けられる彼の陰茎も再び勃起していた。 「俺も紬のお尻に入れたい、入れさせて?」  もちろん、和真だけ受け入れて佑真を拒否するなんてことはできない。 「ん、いいよ……」 「ありがと、紬、大好きっ」  ちゅっちゅっとうなじに口づけられる。  紬は和真に跨がり、勃ち上がった剛直を膣孔へと沈めていった。足に力が入らずへたり込み、ぐぼっと一気に奥まで貫かれる。 「ひああぁんっ」 「っ、紬、大丈夫か?」 「んっんっ、らいじょ、ぶぅっ……」  全身を駆け巡る快感に耐え、紬は佑真へ顔を向ける。 「ゆ、まぁ、入れて……」 「紬っ……」  背後にいる佑真は息を乱し、ぐっと陰茎を押し付けてくる。綻んだアナルは、先ほどよりも容易くそれを飲み込んでいった。 「んあっあっ、はいって、くるぅっ」 「大丈夫、紬?」 「苦しいか?」 「へぃき、らから、あっあっんあぁっ」 「はっ、あー、紬のお尻まんこもすげー気持ちいいっ」 「あんっあっあっひっ、おしり、中、あっあっ、こしゅれて、きもちいいっ」 「かっわいいなぁ、もう、いっぱい擦ってあげるっ」 「ひあっあっあっあっあぁんっ」 「紬、こっちは? まんこも気持ちいいか?」 「はひぃんっ、あっあっ、おまんこ、ぐちゅぐちゅってぇっ、いいっ、きもちぃっ」 「っああ、俺もいい。紬のまんことろとろで柔らかくて、気持ちいい……っ」 「んひっひっあっ、いくっ、いっ、~~~~~~っ」  紬は思い切り喉を反らせ、何度目かもわからない絶頂を迎える。既に散々射精したぺニスが、ぴゅくっと少量の体液を噴いた。  いっても二人は腰の動きを止めてくれないので、紬はすぐにまた絶頂へと導かれる。 「あっんあっあっ、いくっ、いくいくっ、あっあっあああぁっ」 「っん、はーっ、イくたびに中の痙攣やば……っ」 「はあっ、はあっ、イき顔可愛いな、紬、んっ」  だらしなく開いた紬の唇に、和真の唇が重なる。ぬるぬると口腔内を舐め回されるのが気持ちよくて、紬は自分からも舌を伸ばしてキスに応えた。 「紬、俺も、俺もちゅーっ」  後ろからせがまれ、紬は首を捻って佑真ともキスをする。舌を絡ませ、ちゅくちゅくと味わった。  二人と交互にキスをしながら、下半身もぐちゃぐちゃに貪られる。  抱き締められて、キスをして、蕩けるような快楽を与えられ、求められ、いつしか体だけでなく心まで満たされて、もっと、と望んでいた。もっと、このまま二人と気持ちよくなりたい。 「あっあっあぁっ、ゆ、まぁっ、かずまぁっ、きもちぃのっ、もっと、もっとしてぇっ」 「紬……っ」  二人の声が重なる。  めちゃくちゃに抱き締められ唇を重ねられ、二人の間でもみくちゃにされながら、これ以上ない快感に耽溺する。 「あんっあっひっ、ひはぁっ、あっ、ゆぅま、かず、まぁっ、あっあっひはあああんっ」 「好き、大好きっ、紬っ」 「紬っ、好きだ……っ」  紬とぴったりと体を重ね合わせ、佑真と和真は射精した。再び中に注がれ、熱い体液がじわじわと粘膜に染み渡る。彼らの熱を受け入れることに悦びを感じ、紬は恍惚とした表情を浮かべた。  紬の呼吸が落ち着いてから、二人は体を離した。くたりとする紬をベッドに寝かせ、二人も両隣に横になる。小さなベッドはぎゅうぎゅうだ。 「紬、紬、ね、もっとしよ」  甘えるようにすり寄り、佑真が手を伸ばしてくる。 「紬、もっとしたい」  和真もぴったりと身を寄せ、紬の体に触れてくる。  二人にさわさわと体をまさぐられ、紬はびくびくと体を震わせた。  そのとき、込み上げてくる感覚に気づく。 「あ、俺、トイレ行きたい……」  思えば、朝一でトイレに行ったのに体の異変に気づいて頭が真っ白になり、用を足さずに出てきてしまったのだ。よく今まで尿意を感じずにいられたものだ。  もじもじと内腿を擦り合わせる紬の横で、佑真が体を起こした。 「おしっこ? ここで出していいよ、飲んであげるから」  爽やかに微笑んで、紬のぺニスを握る。 「ななななに言ってんの!?」 「遠慮しなくていいよ。俺がぺろぺろして出させてあげる」 「ひぁんっ」  冗談とは思えない興奮した顔つきでぺニスを舐められ、紬は逃げようともがくがもう体を満足に動かせる状態ではなかった。 「バカバカバカバカっ、離せよ佑真!」 「いっぱい出していいからね」  佑真はにっこり笑って、ぱくりとぺニスの先端を口に咥えた。  鈴口にちゅっと吸い付かれ、焦りが募る。このままでは本当にとんでもないことになってしまう。  紬は焦燥に駆られ、涙目になりながら言った。 「やだやだやだぁっ! そんなことしたら、もう口きかないから!」  幼い子供のような脅し文句は、佑真には効果覿面だった。ぴたりと動きを止め、それからすぐに紬のぺニスを解放する。 「ごごごごめん、紬! しない! もうしないから許して!」 「うううー……っ」 「よしよし、怖かったな、紬」  瞳に涙を浮かべ唸る紬の頭を和真が慰めるように撫でた。  思わず和真の体にしがみつけば、佑真が納得できない様子で和真を責める。 「ずりー、和真! おいしいとこ持ってきやがって! 口に出さなかっただけで、ぜってーお前だって紬のおしっこ飲むつもりだっただろ!」 「俺は紬の嫌がることはしない」 「俺だってしないし! 紬、ほんとだよ!? 俺、紬の嫌がることは絶対しないから!」 「も、いいから、トイレ行きたいんだってばっ」 「俺が連れていってやる」  そう言って、和真は軽々紬を抱き上げた。お姫様抱っこは不本意だが、自分で歩けないので文句は言わないでおいた。  なぜか佑真もついてきて、なぜか連れていかれた先は浴室だった。 「な、なんで、トイレって言ってるのに!」 「体も洗わないとダメだろう? それなら全部風呂で済ませればいい」 「そしてなんで二人も入ってくるの!?」 「体洗ってやる」 「中に出したのも掻き出さないとダメだしね」  全裸になった二人にバスルームに連れ込まれる。決して広くはない空間に三人も入るととても狭い。  立っていると膣と尻から中で出された二人の体液が流れ出た。つう……っと太股を伝う感触にぞくぞくする。 「まずはおしっこしようねー」 「ひゃんっ」  右隣の佑真にぺニスを掴まれちゅこちゅこと扱かれる。 「んやっやっ、だめ、出ちゃうってばぁっ」 「我慢するな、出していいぞ」  左隣の和真が尿道口を指の腹で擦る。 「やっあっ、だめ、だめぇっ」  嫌がることはしないのではなかったのか。二人を責める余裕はなく、込み上げる尿意を必死に耐える。  左右から二人に腰を支えられ、しっかりと固定されて、ろくな抵抗もできない。 「ひっ、やっ、出るっ……」  ぺニスを弄り回され、我慢は続かなかった。ちょろっと尿が漏れる。それから、堰を切ったように溢れ出した。恥ずかしい音を立てながら吐き出される体液が、排水口へと流れていく。  紬は顔を真っ赤にしてきつく瞼を閉じていた。  恥ずかしくて、泣きそうだ。  そしてそんな紬を両隣の二人は穴があくほどガン見している。  目を閉じていても感じる二人の視線が、余計に紬の羞恥を煽った。  長い放尿が終わり、けれど紬は目を開けられない。恥ずかしくて二人の顔が見られない。  どちらかがシャワーで出したものを流した。 「可愛かったよ、紬。おしっこ気持ちよかった?」 「いっぱい出せたな、偉いぞ、紬」 「じゃあ次は体綺麗にしようねー」 「俺達がしてやるからな」 「ひゃあぁっ」  二人に陰部をまさぐられ、びっくりして目を開く。開いた視界に二人のビキビキに勃起した陰茎が飛び込んできて更に驚いた。どうしてそうなるのか問い質したい。 「まずは中に出したの掻き出そうね」 「足を上げるぞ」 「やっ、待っ……!?」  抵抗する間もなく片足を上げられる。紬は浴槽の縁に両手で掴まり、右足を浴槽に引っ掛ける体勢にされる。晒された膣孔と後孔から、とろとろと体液が流れ落ちる。 「や、やだ、こんなかっこ……っ」  陰部は後ろの二人に丸見えだ。  こんな恥ずかしい体勢は嫌だと泣く紬を押さえ、佑真と和真は鼻息を荒くして紬を凝視する。 「エッロ、脚おっぴろげてまんことケツマンからだらだら精液垂らしてんのめっちゃエロい写真撮りたい」 「中から流れてくるのが自分の精液だと思うと余計に興奮するな」 「やっ、へ、変なこと言ってないで、早く……っ」  二人の舐めるような視線に羞恥が募る。  逃げられないのなら、なんでもいいからさっさと済ませてほしい。この体勢から一刻も早く解放されたい一心で、紬は二人を急かした。 「あっ、ごめんね、紬。焦らさないで、早く弄ってほしいよね」 「そんなこと、言ってな、あっあんっ」 「すぐにぐちゅぐちゅにしてやるからな」 「んやぁっ、違っ、ぐちゅぐちゅ、だめぇっ」  佑真の指が膣孔に、和真の指が後孔に挿入され、ぐちゃぐちゃに掻き回される。二人の指がバラバラに動き、中に注がれた体液を掻き出していく。 「んあっあっあっ、出てる、中から、とろとろってぇっ、あんっあぁんっ」 「おまんこそんなにぎゅーぎゅーしたらちゃんと出せないよ」 「はひぃんっ、って、だってぇっ、あぁっんんっ」 「こっちも指動かせないくらい締め付けてるぞ」 「ああっあっあっ、らって、きもちぃっからぁっ、勝手に、ぎゅうぎゅうってなるぅっ」  二人の指で両方の孔の中を穿られると堪らなく気持ちよくて、体が勝手にもっとと催促するように指を締め付けてしまう。 「あはっ、ほんとエロくてかわい……おまんこからどんどんぬるぬるが溢れて、精液と混ざってぐっちゃぐちゃになっちゃってるじゃん……」  佑真の艶っぽい囁きが右耳に吹き込まれる。そのまま耳朶を舐めしゃぶられて、紬は更に強く中を締め付けた。 「こっちもすごいぞ、中が痙攣して、俺の指をもっと奥に飲み込もうと動いてる」  左耳に和真の熱い吐息がかかる。耳の中に舌を差し込まれ、くちゅくちゅと舐め回された。 「あんっあっひあぁんっ、らめ、みみらめぇっ」  両耳をねぶられ、紬は甲高い嬌声をバスルームに響かせた。  膣孔と後孔が激しく疼く。指では足りない。もっと大きなもので満たしてほしい。 「ひっあっ、おねが、あっあっ、二人の、入れてぇっ」 「んー? 指入れてるよ?」 「ちがっあっあんっ、ゆびじゃ、なくてっ」 「なにを入れてほしいんだ?」 「んっふぅっんんっ、おち、んち、ゆーまと、かずまの、あっひあっ、おちんち、入れてぇっ」 「もちろん喜んで今すぐっ」 「好きなだけ入れてやる」  指を抜かれて、駅弁スタイルで和真に膣孔を犯されて、後孔を佑真に貫かれる。体位のせいでより深く強く二人のものに奥を抉られ、紬は入れられただけでいってしまった。 「んはああぁあっ、しゅごいぃっ、ふたりのおちんちん、あひっひあぁっあんっ、なか、ごりゅごりゅしゅるの、ぉっあっあっあっ、きもちいいぃっ」 「っ、はあっ、まんことケツ掘られて感じまくってる紬エロすぎ可愛い大好きっ」 「これからは、いつでもどこでも嵌めてやる、好きなだけ欲しがっていいからな……っ」  佑真と和真に挟まれて、紬は快楽の波に飲み込まれていった。 「え、どういうこと……?」  あれから数時間後。色んな体液で汚れまくった体を綺麗に洗われ、清潔な服に着替えさせられ、クッションに座りながらいれてもらった温かい飲み物を飲んで体を休めて冷静にものを考えられるようになって、漸くあれはなんだったのだと疑問が浮かんだ。あれとは佑真と和真の二人にめちゃくちゃセックスされたことだ。 「え、なんで俺にあんなことしたの……?」  紬は両隣にぴったりと寄り添っている二人に尋ねた。因みに紬がクッションに座ってぼうっとしている間にぐちゃぐちゃになったベッドも二人が綺麗にしてくれていた。 「え、好きだから」  と、異口同音の答えが返ってくる。 「え、好きって?」 「もちろん恋愛的な意味で。ねっちょねちょなキスしたりどろっどろのセックスしたいっていう好き」 「二十四時間毎日紬と一緒にいてずっと嵌めっぱなしにしたいくらい好きだ」  佑真と和真の答えに返すべき言葉を見失う。  二人がそんな風に紬を見ていたなんて気づかなかった。だが、信じられない、とも思わない。好きじゃなければ綺麗でも可愛くもない平凡男の紬に手を出さないだろう。恋愛感情なしに欲情できるほど優れた容姿ではない。ただセックスがしたかっただけなら、わざわざ紬じゃなくても二人なら男女問わずどんな相手でも選り取り見取りだ。それに、二人がセックスがしたかっただけとか、そんなクズみたいな理由で友達に不埒を働くクズだなんて思えない。 「で、でも、今まで、す、好きとか、そういうこと、一度も言わなかったのに……」 「ほら、好きって言って付き合うことになったらやっぱりエッチしたくなるでしょ?」  告白する前から付き合うことは決定事項だったようだ。 「俺と佑真はどちらも紬のはじめてを譲る気がなかった」 「ほら、はじめての紬に二輪挿しなんてさすがにできないでしょ?」 「だから告白したくてもできなかったんだ」 「このままじゃ一生紬とエッチできないし、そろそろどっちかがお口のはじめてで妥協しないとって悩んでたところだったんだよねー」 「早く紬と恋人になってセックスはしたいが、はじめてを譲るのは嫌だ。俺と佑真は毎日話し合ったが、ずっと平行線でなかなか進まなかった」 「そんな状況で紬におまんこできたらそりゃエッチするよね」 「もう何年も我慢してきて、遂に妥協せずに紬とセックスできるようになったんだ。手を出さずにはいられなかった」 「……………………そう」  紬は相槌を一つ打つだけで精一杯だった。  なにも知らなかった。全く気づいていなかった。  紬の知らないところで紬の処女を巡って勝手に話し合いがなされていたなんて。 「これはもう俺達とセックスするためにおまんこができたんだってことだよね!?」 「心配しなくても、もしまんこが消えてもこれからも変わらず紬とセックスするからな」 「えっと……」 「大好き、紬、愛してる」 「好きだ、紬、これからも一緒にいような」 「う、う、ぅうん…………?」  そんな紬のかなり曖昧な返事に、それでも二人はそれはそれはとても嬉しそうに微笑んだ。  そんな顔をされたら、拒むことなんてできない。  もちろん二人のことは好きだし、これからも一緒にいたいと思ってるし、他に付き合いたいと思ってる相手がいるわけでもないし、雰囲気に流されたとはいえセックスを拒まなかったのは多分二人とならセックスしてもいいともしかしたら心の中で思っていたからかもしれないし、二人じゃなかったらどれだけ流されても男とセックスなんてしなかっただろうし、キスされても触られても嫌じゃなかったし、二人と過ごす時間はなによりも大切だって思ってるし、あんなに恥ずかしいことをして恥ずかしいところを見られて恥ずかしい声を聞かれてそれでも二人から離れたいなんて思わないし、好きって言われたら嬉しいし、だからきっと、二人と付き合ってもいいと思ってるわけで。  二人に挟まれ愛を囁かれ、そっちにごっそり気を取られ、自分の体の変化に対する恐怖や不安など気づけばすっかり吹き飛んでいた。

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