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第23話 我慢できない!

3ー2 我慢できない! 「なんじゃ?連太郎」 「ちょ、ちょっと、その・・トイレに、行きたくなっちゃって・・」 俺は、前を両手で押さえながらじいちゃんに訴えた。 じいちゃんは、俺の言葉に渋い表情を浮かべた。 「ここは、神聖な御山なんじゃ。その辺で立ち小便など、許されるわけがなかろうが!」 「でも・・俺・・もう、漏れちゃう・・」 俺は、切ない溜め息を漏らした。 じいちゃんは、切羽詰まった俺の様子に不承不承頷いた。 「仕方ないのう。その辺の茂みをお借りしてすませてこんか」 俺は、じいちゃんの許可を得てそそくさと木陰に身を隠すと衣の前をはだけた。 両方の胸の頂きには、肌色の絆創膏がバッテンに貼られている。 俺は、急いで絆創膏をべりっと剥がした。 「はぅっ!」 俺は、その痛みに思わずのけ反った。 絆創膏で擦れたそこは、余計に赤くなってぴん、と固く立っていた。 俺は、衣の裾を捲り上げると口で咥えてから、下半身の昂りへと手を伸ばした。 衣が汚れたら、まずいからな。 じいちゃんに、もし、こんなことがばれたら、ただじゃすまない。 親指と人差し指で輪を作り、それで昂りを擦りあげる。 「ふっ・・ぅんっ・・」 快楽の波は、高まりこそすれ決して俺を欲望から解放してくれはしない。 いけないのだ。 ここを擦るだけでは、とてもいけそうにない。 俺は、おずおずと赤く張りつめた胸の頂へと指先で触れた。 きゅっと指で摘み上げると甘い痺れのような痛みが走った。 「んっ・・ふっ・・」 俺は、衣の裾を噛み締めて声を殺しながら、自分の指で摘まんだそこを押し潰すように揉みしごいた。 その快感に、白濁が迸った。 俺は、力なく木の幹にもたれ掛かって呟いた。 「こんな、こと・・いえな、い・・」 「誰に?」 不意に、肩越しに誰かの声が聞こえて、俺は、飛び上がった。 み、見られた? 俺が慌てて振り返ると、そこには、長い赤髪に赤茶色の瞳をした若い男が立っていた。 その男の美しさに、俺は、言葉を失った。 ぼんやりと男を見つめている俺に、そいつは、屈託のない笑顔を向けてきた。 あっ! 俺は、そのとき、確かに感じた。 俺は、こいつのことを知っている。

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