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第63話 準備ですか?

6ー6 準備ですか? 3日後。 新月の夜がやってきてしまった。 俺は、夕方からギルバートとラウル兄弟に風呂に入れられ全身を磨きあげられていた。 「こんなことしたって、無駄だって」 俺は、ギルバートに全身にいい香りのするローションを塗り込められた。 気持ちよさに頭がぼんやりしてくる。 ギルバートは、小声で囁いた。 「きっと、いい夜になりますよ、レンタロウ様」 「嘘つけ!」 俺は、声を荒げた。 「俺の身にもなってみろってんだ!」 そう。 俺は、これから男に抱かれることになる。 それも、5人のな! もう、明日の朝が来ることなんてないかもしれねぇ。 ギルバートは、黙ったまま微笑みを浮かべていた。 マッサージがすむとギルバートは、俺を裸のままベッドへと導くとそっと肩に白いローブをかけた。 俺がベッドに腰かけて溜め息をついていると、そこへ今度はイーサンが近づいてきた。 イーサンは、俺の足元にひざまづくと俺の裸の両足へと口づけをした。 「レン様・・」 イーサンは、俺に持っていた小瓶を見せた。 「これは、これからの儀式のために必要なものです」 なんですと? 俺は、透明な小瓶の中に入っている薄いブルーの液体を見た。 うん? 俺は、目をしばたかせた。 何、これ? プヨプヨしてて・・動いてる? 「これは、フクタイと呼ばれる特殊なスライムです。これを体内に入れることでこの世界の者は子を孕める体になるのです」 ええっ? 俺は、少し、驚いていた。 そんな仕組みになってたんだ? というか、そんなこと、さらっと告白されても、俺、どうしたらいいんだよ? 「えっと・・入れるって、どこに?」 俺は、果てしない嫌な予感中だった。 イーサンは、ひんやりとした指先で俺の両足を開かせるとつぅっと俺の下腹を辿ると囁いた。 「レン様の、ここ、に」 「はい?」 イーサンは、俺をベッドへと押し倒すと俺の膝をぐっと持ち上げて胸へと押し付けてくると俺の秘部を暴いた。 「ちょ、ちょっと、待って!」 俺は、焦っていた。 「心の準備がっ!」 「待ちません」 イーサンは、ギルバートとラウルを呼び寄せると俺のことを押さえつけさせ動きを封じた。 そして、俺の後孔に指先をつぷっと差し込んで掻き回すとちゅぽんっと抜いた。 「あっ・・やぁっ!」 「では、始めますよ、レン様」

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