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第123話 幸せになります!

11ー7 幸せになります! 半年後。 再び、やってきた夫たちは、俺に話した。 リヴァイアサン、いや、クメは、マナを無差別に吸収してしまうため、その回りの生き物を滅ぼしてしまう。 それ故に、『怪物』として長い長い間、この海の底へ封じられていたのだった。 だが、俺の乳を与えられ満たされた『怪物』は、世界からマナを奪うことはなくなり、無害化された。 そのせいで、死の海は、浄化されたのだ。 「これからもリヴァイアサンにレンタロウの乳を与えることが必要だ」 レイテが話した。 「故にリヴァイアサン、いや、クメをレンタロウの第6の夫と認めることになった」 マジで? 俺とクメと子供たちは、みな、地上へと戻ることになった。 地上に帰ると、どっこい生きてたグーリスじいちゃんが俺を迎えてくれた。 じいちゃんは、涙ぐんで俺の手をとった。 「よく、無事で。よかった。レンタロウ」 「じいちゃん」 俺は、じいちゃんを抱き締めた。 「ただいま」 俺たちは、リーゼンベルク王国の王城へと招き入れられた。 「いまや、この世界で最も神に近いものは、レンタロウ、お主じゃ」 グーリスじいちゃんが言った。 「お主は、この世界の真の王となるのじゃ」 「我々も、みな、協力する」 ランを抱いたアメリとスー、ミキを抱いたクメ、ルイス、レイテ、イーサン、みんな揃っている。 うん。 俺は、頷いた。 「いいよ」 これだけの優秀な夫がいれば、なんだってできるだろうな。 俺は、みんなにぺこりと頭を下げた。 「みんな、よろしく頼む」 「ああ、それから」 グーリスじいちゃんが付け加えた。 「お主の乳の源は、お主の欲情したときの気じゃからな」 はい? 俺は、ハトマメだった。 「この世界を保つためには、お主が常に発情してなくてはならんのじゃ」 グーリスじいちゃんは、俺の手をとった。 「この世界の平和のために、がんばって励むのじゃ、レンタロウ」 ええっ? 俺は、夫たちの顔を見回した。 うん。 みな、愛しい男たちだ。 レイテは。 ちょっと、まだ、あまり親しんでないけど、これから、嫌っていうほどわからされることだろうし。 「「「愛している、レン」」」 みな、口々に俺への愛を囁いた。 俺は、というと。 熱く頬が火照ってきていた。 夫たちから 目をそらせると、俺は、小声で呟いた。 「あの・・お手柔らかに・・」 「ああ」 アメリが応じた。 「たっぷりと愛してあげるよ、レン」 「俺の子も産んでくれよ、レンタロウ」 ルイスが微笑んだ。 マジかよ? 俺、大丈夫? 「いっぱい愛されて、可愛がられて、幸せになるのじゃぞ、レンタロウ」 グーリスじいちゃんが俺に笑いかけた。 「そして、世界中を幸せにしておくれ」 うぅっ・・ 俺の乳がぴん、と張ってきて。 じゅくじゅくと滲んできている。 俺は、熱い吐息をつくと確信していた。 当分は、眠れない夜が続くことを。

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