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28.後戯もたっぷりされてしまった
気を失っていたのは一瞬のことだったようだ。だって僕はまだ長の胸に頬をつけてもたれていたし、長のイチモツも中に収まっていたから。
「ぁあっ……んんっ……!」
だから、必然的に長の精液で身もだえてしまう。
「戻ってくるのが早かったな。そんなに気持ちいいのか」
「ぁああっ、旦那、さまぁ……」
長が身じろいだ拍子に萎えたイチモツが精液をかき混ぜてしまう。中がすごく甘くなってしまっていて、またイッてしまいそうだった。
「ずっと抱いていたいが……さすがに飯か。飯食ったらまたヤるからな」
「はい……」
今日は長に一日中抱かれてしまうみたいだ。中が長の形になってしまうかもしれないと思った。
ずるずると長のイチモツが抜かれる動きにも感じてしまった。ぴくん、ぴくんと反応する僕自身を長が軽く握った。
「ああっ、ぁあっ……!」
「俺のを抜いただけで感じちまってるのか? かわいい奴だ」
長は震える僕の首筋をベロリと舐めると、僕の尻穴を舐め始めた。
「あっ、旦那さま……そんな、ぁあっ……!」
ただでさえ敏感になっている尻穴を舐めたり吸われたりしたらたまらない。しかも長は舌をぐにぐにとねじ込んできて中を舐め、愛液をじゅるじゅると啜った。
「ぁんっ、あうっ、あぁんっ……!」
長は愛液をもっとよこせとばかりに、執拗に尻穴の中を舌で犯した。舌で犯すってヘンだと思うんだけど、長の舌は長くて肉厚で僕自身より大きいから。舌を根元まで入れて何度も出し入れされたらまるでイチモツで犯されてるみたいで僕は中を舐められながらまたイッてしまった。
「ぁあっ、旦那、さまぁっ、イッちゃ、あぁああんっ……!」
僕の尻穴がひくひくと痙攣してイッたのを長に伝える。なのに長はそれからも舌を出し入れして僕を啼かせた。
「旦那さまぁっ、イッた、イッたの、にぃっ、あんっ、あんっ……!」
「……愛液がうますぎる。もっとおまんこをとろとろにしてやるからな」
「ぁあっ……!」
僕自身もぺろぺろと舐められ、周りに飛び散った精液も舐め取られてしまった。
「長殿、食事の用意ができたそうです」
「そうか。整えろ」
「承知しました」
リンドルが僕を、カヤテが長の身支度を整える。そうして座卓が出され、リンドルとカヤテが寝室の向こうから料理を運んできた。僕は自分で座っていることもできなかったから、長のあぐらの上に座らされて昼食をいただいた。
料理は、長には肉の塊がでーんと出て、僕には食べやすい大きさに切った、火を入れた物が用意された。近くに川があるらしく魚も出してもらえたりするのが嬉しかった。
「そんな少しで身体が持つのか?」
「……これ以上は入りませんから」
「身体も小さいしな。こんな細い腰で俺のを受け入れてよがるのだからかわいい嫁だ」
「あっ……」
腰を掴まれてびくっとした。性的なふれあいはできれば布団の上だけにしてほしい。……甘くなりすぎて身体が持たないから。
「長様」
「なんだ、いいだろう?」
「天使さまの身体は感じやすいのですから、落ち着かせて差し上げないと」
「……そうか」
カヤテに窘められて長はチッと舌打ちをした。
「……ごめんなさい……」
「お前が謝ることなど何もない。戯れだ、気にするな」
長は食休みだと言って布団に僕を転がし、僕に何度も触れるだけの口づけを落とした。
「寝転がらぬとお前に触れられぬというのは不便なものだ」
長の呟きに、長が僕に口づけをしたくて寝転がったのだと知って胸が熱くなった。僕も長ともっとこういうふれあいがしたい。抱かれるのはとても甘いけど、甘くなりすぎてよくわからなくなってしまうから。
好きという想いを込めて長の頬にちゅと口づけを返した。
「~~~~~ッッ!」
長の灰色の肌が少し赤みを帯びたように見えた。
「だからなっ!」
「はい」
「そういうことされると犯したくなっちまうだろうがっ!」
「ええと……?」
好きって言っちゃいけないのに、口づけもしちゃいけないんだろうか。想いは胸に抱えておかないといけないのか。僕は困ってしまった。
目が潤んできた。泣いちゃだめだって思うのに、今にもこぼれそうになってしまってまた困ってしまう。
「ああっ、くそっ……!」
長がいら立ったように僕に口づける。
また僕を抱いてくれるみたいだ。僕は安心して、そっと長の首に腕を回した。
その日の午後は誰も見学にはこなかったらしい。調整がつくのは明日以降だとカヤテが教えてくれた。
僕はいら立った様子の長に文字通り抱き潰された。午後いっぱい長のイチモツを受け入れさせられ、何度も中に精を出されて気を失った。尻穴は長のイチモツの形になってしまったようで、どんなに激しくされても甘さしかない。おかげで本当に腰が立たなくなってしまい、長の腕に抱かれるようにして夕食をとった。
身体はたいへんだったけど、長は片時も僕を放さなかった。それがすごく嬉しくて、夕食後も求められるままにいっぱい抱かれた。
まだ好きって言っちゃ、だめなのかな?
こんなに身体の中いっぱいに好きが溢れているのに。
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