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56.長に抱かれるの、大好き
それは僕がみんなに愛撫をされるようになって二日目のことだった。
「長殿、ウイ様にさせていただきたいことがあります」
「……なんだ?」
リンドルがかしこまって言う。長はそれに不機嫌そうに聞いた。
「私は先祖に鬼の血が入っているので鬼に対抗できる魔法を得、聖職者となっています。ですが、他にもいろいろな血が入っているのですよ」
「簡潔に言え」
「実は私、触手族の血も流れていまして」
「ほう……?」
長の目がギラリと光った。
休憩中の僕は布団に仰向けに倒れていて、荒い息を落ち着かせながら聞いていた。そういえばリンドルに前に抱かれた時そんなようなことを言っていた気がする。そのおかげで身体の一部が触手になるとかなんとか。でも詳細までは聞いていなかったように思う。(30,31話参照)
「しょくしゅ、族って……」
「人型にもなれますが、一族の者たちといる時は軟体動物の形状でいる者たちのことです。骨はあるので人里に下りた時はずっと人型でいることも可能な不思議種族なんです」
「……それでは、見てもわからないの?」
「そうですね、とても近くで見ないと違和感はないかと思います。私の先祖に触手族もいたので、その特徴も一部受け継がれているのですよ」
「そう、なんだ?」
それが前に抱かれた時の形状だろうか。僕はイチモツを模したでこぼことした舌を思い出して顔に熱が上がるのを感じた。
舌、のはずなのにイチモツみたいで……なのに中を舐められて、舐められながら中をいっぱい開かれて甘くなってしまった。
「ウイ様、今日はこの間のようにはいたしませんよ」
「……どうするんだ?」
長がいらいらしたように聞く。
「私は舌をとても細く、長くすることができるのです」
「ああ……なら、俺がヤッてる時にしてやれ。感じやすくてすぐにイッちまうからな」
「そうですね。あまりイキすぎるとそれだけで疲れてしまいますから、栓をしてしまいましょう」
「ちんちんの中をいじられるのがクセになって余計イクんじゃねーか?」
「それは困りますね。ですが、おちんちんの中もキレイにしないといけませんしね?」
「はっ、ものはいいようだな」
長とリンドルが何やら楽しそうだ。どうも僕自身をどうにかするらしい。何をされてしまうのかわからないけど、僕は身体はとても正直で、すでに少し勃ち上がり始めていた。長がそれに気づいて、僕自身を軽く握った。
「お前はえっちだな」
「あっ……あっ、あっ……」
くにくにと優しく揉まれるとたまらない。しかも鈴口も指先でくりくりされるとすぐにイキそうになってしまう。僕自身を直接いじられるのは、気持ちいいけどたいへんだ。
「こんなえっちなちんちんには栓をしないとな?」
「? あっ、あっ、あっ……」
「今からはおまんこだけでたっぷりイクといい」
長はそう言うと僕の足を開かせて、先ほどまで長のイチモツを頬張らせられていた尻穴に太い指を二本入れた。
「っ、あああっ……!」
すぐに甘くなってしまうのが困る。僕はびくびく震えた。
「すっかりおまんこをいじられるのが好きになったな。俺のがほしいか?」
笑い混じりに長が言う。ほしくないわけがない。僕はまた目を潤ませながら長に手を伸ばした。
「旦那さまの……ほしい、です……」
長がはーっと深くため息をついた。欲しがっちゃいけなかったのだろうか。
「……だめだ、なんだこのかわいさは……やべーだろ……」
「あっ、あっ、あっ……!」
太い指を根元まで入れてぐりぐりと回すように動かされる。そうされると肛門がすごく刺激されてすごく甘くなってしまう。
「やぁっ、ぐりぐりっ、しちゃぁっ……!」
「これが好きなのか?」
がくがくと震える腰を押さえながら、長は僕の尻穴に入れる指をもう一本増やして更に激しくぐりぐりと回した。
「あんっ、やっ、やぁっ、旦那、さまぁっ……!」
ぐりぐりされたら肛門がおかしくなっちゃう。ただでさえ長の指は太いのに、それをぐりぐり回されたら広がってしまう。
涙が溢れた。甘くなるとすぐに涙が出てしまうから困る。
「ウイ様はやっぱりおまんこをいじられるのが好きなのですね。いっぱいかわいがっていただきましょうね」
リンドルが嬉しそうに言う。だって天使だから、お尻は感じちゃう、もので……。
恥ずかしいけど長にぐりぐりされて、僕はすぐにイッてしまった。
「あっ、あっ、あーーーっ……!」
「感じやすすぎやしねえか? ん?」
そう言う長はなんだか嬉しそうに見える。
「あんっ、ごめん、なさい……あぁんっ……!」
「何謝ってんだよ? 俺の指が気持ちよかったんだろ?」
「はい……あんっ、あんっ……!」
長の指がまだ僕の尻穴をぐちゅぐちゅといじっている。でも僕だけが気持ちよくなっちゃうのはいたたまれないから、僕は震える腕をどうにか伸ばした。
「旦那、さまぁ……して……」
「……しょうがねえ嫁だな。かわいくてたまんねえ……」
長はため息混じりにそう呟くと、やっと僕の尻穴にその凶悪なイチモツを入れてくれたのだった。
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