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80.いっぱい拡げられちゃう
さすがに長が立ったままのえっちはたいへんだった。しがみついていた手の感覚がもうない。尻穴ももっと拡げられちゃって緩くなっちゃったと思う。でもそんなゆるゆるの尻穴を長がまた満足そうにいじっているからいいのかもしれない。
「あっ、あっ、あっ、あっ……!」
どくどくと精液を奥に注がれて気をやってしまい、目が覚めたら長は嬉しそうに僕の尻穴を指でいじりはじめた。がくがくと震えながら長の指を受け入れて、僕はまた涙と涎をこぼしながら感じさせられていた。
おかしくなっちゃう。もう尻穴をいじられることしか考えられなくなっちゃう。
「ウイのおまんこは実にいい……俺の形に拡がって、最高だ……」
そういう長は本当に嬉しそうで、なんか僕が思っていたのとは違っているのかもしれない。
「あぁんっ、あんっ、あんっ、ああっ……!」
長の太い指を三本も入れられてぐりぐりと回すように尻穴を抉られるのがたまらない。そうされながら乳首も同時に吸ったり舐めたりされてしまうのがもっと気持ちよかった。
「長殿、私にもウイ様のおまんこをいじらせてください」
「ああ? 触らせるわけねーだろ。俺の形に拡がったおまんこだぞっ」
「そうですか、残念です……」
なんで緩くなっちゃった尻穴をいじりたがるんだろう。リンドルの息が荒くなっているように思えた。
「いいですねえ、ゆるゆるおまんこ。私もそんな相手を見つけたいものです。入れたらすぐにぐっぽり嵌るぐらい拡がったおまんこって理想ですよね~」
カヤテがすごいことを言っていて僕は混乱した。
鬼だからやっぱり感覚が違うんだろうか。
「あっ、あっ、あんっ、あんっ、ひろげちゃっ、やああっ……!」
長はぐりぐりと尻穴をいじりながら更に中で指を広げようとしている。そんなことされたら閉まらなくなっちゃうからだめだって思った。
「ああ? ウイは俺の嫁なんだから俺好みの身体にならなきゃだめだろ?」
「あぁっ、そん、なぁっ……!」
長の好みの身体って……。
考えようとしたけど、その後またぐっぽりと長のイチモツをねじ込まれて何も考えられなくなってしまった。気持ちよすぎてやっぱり死んじゃうかも。
翌朝も、起きたら長はいなかった。朝早くから仕事をしていると聞いて心配になった。
「旦那さまってそんなに寝てないと思うんだけど、大丈夫なのかな……」
「ウイ様、鬼は元々そんなに睡眠は必要ないのですよ。確か以前この話はしませんでしたか?」
リンドルに言われて考える。
「聞いたかもしれないけど……ごめん、覚えてない」
「ウイ様が謝ることはありません。私が話し忘れたかもしれませんから。……ウイ様は優しいですね」
「優しい?」
首を傾げた。
「長殿に抱かれ続けるウイ様の身体の方がたいへんなのに、長殿のことを心配なさっているでしょう」
それが優しいことになるんだろうか。
「旦那さまのこと、好きだから……」
好きだから心配なだけだ。それは優しいってわけじゃないと思う。
「本当にウイ様はかわいらしい」
リンドルが笑む。顔が熱くなった。からかわれてばかりだ。自分の頬に手を当てた時、昨夜のことを思い出した。
「あの、僕……」
「はい」
「鬼のことって、全然知らないままだと思うんだけど……」
リンドルが頷く。
「そうかもしれませんね」
「な、なんか昨夜、旦那さまの好みの身体って……」
顔がもっと熱くなる。昨夜のことが衝撃すぎてどう聞いたらいいのかわからなかった。長もそうだけど、カヤテも尻穴が拡がっている方がいいようなこと言ってたし……。
リンドルは少し考えるような顔をした後、思い出したようだった。
「ああ、もしかしておまんこの話でしょうか?」
「そ、そうかも……」
あんまりみんなしておまんこって連呼しないでほしい。おまんこってだって、イチモツを受け入れる為の場所のことを言うからなんか恥ずかしいのだ。
「そうですね……ウイ様は身体が小さいですし、今までは長殿もかなり気を使っていたようですが……」
気を使われていたことは僕もわかる。
「鬼は基本性処理は非常に奔放なので、すぐに入れられるおまんこの方が好きなのですよ。ただ「小屋」の天使に対しては穴を使うだけしか許されていないので、愛撫をしたいと思う者はウイ様を愛でにきておりますね」
「そ、そう、なんだっけ……」
そういえばそんなことも聞いていたような気がする。
「ですから、ウイ様のおまんこがゆるゆるになっている方が長殿は喜ぶのです。自分の形に合うようになっているということもそうですし、たっぷり愛した証拠ですから」
「そ、そう、なんだ……」
でも天使の尻穴って、時間が経つと元に戻るんじゃなかったっけ?
僕は青くなった。
「ああ、もちろん長殿は天使さまのおまんこが元に戻ることもわかっていますよ。ウイ様がどこまで受け入れてくれるかということも気にされてはいます。でももう、あんまりウイ様がかわいいから我慢できなくなったのでしょう」
「我慢……やっぱり我慢してたんだ……」
「鬼と人とは違うのですから、これからいろいろ知っていけばいいと思いますよ」
「そうだね……リンドル、ありがとう」
まだまだ知らないことは多いけど、長とずっと一緒にいられたらいいなと僕は思った。
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