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86.愛撫したくてたまらないってなんだろう
長が以前よりも乳首に執着するようになったけど、僕の生活はあまり変わらない。
「ああもう耐えられません! ウイ様、私にも舐め舐めさせていただきたく!」
「ええ?」
長を補佐しているはずのカヤテがやってきた。カヤテの後ろを見たけど長が来る気配がない。
「んんっ……カヤテ、旦那さまを置いてきたの?」
今僕はやっとリンドルのイチモツを抜いてもらったばかりで、快感の余韻ではふはふしていた。まだ乳が出ているからとリンドルに乳首を吸われていて、もう片方の乳首には搾乳用の魔物を付けられている。溢れた乳はもったいないから有効活用するらしい。
人の里だと赤ん坊に優先的に回されると聞いているが、こちらではチーズやバターなどの加工品の材料になるという。チーズの作り方を僕は知らないけど、確か子羊がいないと、というようなことを聞いたことがある。この辺りでは羊を飼っていたりするのだろうか。
「……長様がいたらウイ様を舐め舐めできないじゃないですか!」
舐め舐めって。カヤテの愛撫もけっこうしつこいから実はあまりされたくなかったりする。
「……ぁんっ……しつこくしなければ、いいよ?」
「ありがたき幸せ!」
カヤテはまるで飛び込むように側に来ると、魔物を引き剥がした。ちゅぽん、と露になった乳首にカヤテが吸い付く。
「あぁあんっ……!」
いったい今まで誰を相手にしてきたのだろうと思うぐらい、その舌技は巧みだ。ぺろぺろと舐めたり、乳輪を唇で押しては乳を出させ、それと同時に乳首をちゅくちゅくとしゃぶられる。リンドルの舌遣いもエロいって思うんだけど、両方の乳首を責められるのがたまらない。
「あっ、あっ、あんっ、あんっ……!」
二人の頭を抱きしめながら、僕は二人から与えられる快感に酔わされた。いつもだったらリンドルはそこまでしつこく僕の乳首をいじらないんだけど、カヤテも一緒のせいかいつまでもしゃぶられてしまった。
「やっ、もっ、やぁっ……いたぁい……」
「ウイ様、申し訳ありません!」
リンドルがはっとしてカヤテも引き剥がし、僕の乳首を舐めて治してくれた。カヤテはそのまま引き下がってくれるかと思ったのだけど、今度は僕の股間に吸い付いた。
「やっ、あああーっ……!」
ただでさえ乳首への刺激でたいへんなことになっているのに、直接咥えられたらどうにかなってしまいそうだった。
「あっ! カヤテ殿、おちんちんはもっと優しく愛してさしあげてください!」
突っ込むところはそこなのかと泣きそうになった。リンドルは基本鬼たちがすることは止めてくれないのだ。
ぐちゅぐちゅと口腔内で揉むようにされて、身体の震えが止まらない。そんなに吸われたらすぐにでもイッてしまいそうだった。
「……でしたらここはリンドルに譲りましょう。私はウイ様のおまんこを舐めさせていただきますから」
「あぁあっ、あっ、あっ……!」
カヤテが僕自身を解放したかと思うと、舌先で鈴口をちろちろと舐めた。びくんびくんと腰が跳ねてしまう。
「……そこも……まぁかわいいですが……」
「あっ、だめっ、あぁあんっ……!」
リンドルが考えるような顔をする。頼むからカヤテの言うことを聞かないでほしいと思った。
「ウイ様、失礼します」
「やぁああーーーっっ……!」
カヤテに足を持ち上げられ、尻穴をぺろぺろと舐められる。それと同時にリンドルが舌を細い形状に変えて僕自身の中にずず……と入れ始めた。
「~~~~~ッッッ!」
びくっ、びくんっと何度も身体が跳ねる。ちんちんの中には何も入れちゃだめなはずなのに、リンドルはじゅぷじゅぷとちんちんの中を舌で犯すのだ。
「ああ、いい眺めですね……。魔法で、身体の一部を細くしたりはできないものでしょうか」
カヤテが俺の尻穴を舐めながらうっとりしたように言った。そんなの冗談じゃないって思った。
「……種族的特性がないと、大きくはできても小さく、細くするのは無理ですね」
リンドルは一度舌を抜いてからそう答えた。それからまたじゅぷじゅぷと僕のちんちんの中を舐め始めた。
「ああ……種族的特性であれば……できなくもないですね」
「やっ、ちんちんっ、やだぁあああっ……!」
射精できないし、気持ちよすぎておかしくなってしまうから勘弁してほしい。カヤテは指と舌で尻穴をいじり、僕はまた前立腺を延々いじられて啼かされた。
「やっ、やっ……も、やぁああーーーっっ……!」
精はリンドルに飲まれ、カヤテには愛液をじゅるじゅると飲まれ、散々だった。しつこくしないでって言ったのに、リンドルも一緒だったせいかやっぱりしつこく愛撫されてしまった。
「……おい」
愛撫されすぎて涙と涎でべちょべちょになってしまった顔を、いつのまにか来てくれた長に見られてしまった。
「カヤテ、てめえ……俺の嫁に何してくれてんだ? ああ?」
「いやー、その……天使さまがあまりにもかわいくてですね!」
「あ?」
長の目に殺気が宿る。リンドルも縮こまっていた。
「……長殿、申し訳ありません。ウイ様の反応があまりにもかわいくて、つい我を失ってしまいました」
「……それでウイのちんちんをかわいがっていたのか」
「……はい」
「ウイはかわいいからしょうがないが、次は俺が抱く時にしろ」
「ありがとうございます!」
「……はぁ、はぁ……ぇえ……?」
長も僕がめちゃくちゃにされちゃうのが好きなんだよね。カヤテはやりすぎだと頭を掴んで放り投げられたけどリンドルはお咎めなしだった。もう基準がさっぱりわからないのだけど、僕はひどい顔をしたまま長に手を伸ばした。
「旦那、さまぁ……」
「快感に啼くウイは、かわいいな……」
抱きしめられてまたびくびく震えてしまった。
好きだからもうしょうがない。僕は長にそっと寄り添った。
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