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第34話

「そうですか……では参考までに指紋の採取にご協力願えますでしょうか」 「はい」  言われるままに指紋を採取され、長時間の事情聴取をされて、解放された頃には夜中になっていた。  神川先生いわく、警察上層部との繋がりで今回の事件の捜査情報は回してもらえるらしい。息子の方も見つかったら連絡するとのことだ。  これは相当にまずい状況である。O家の分家で残っているのは二家族だけだ。O家本家の息子の行方がわからないとなるといよいよ持って残りの二家族が危ない。それだけでなく夜刀の神の祭祀者がいなくなるということは夜刀の神が暴走する可能性さえある。  俺達は早急に残りの二家族に連絡を取り、身辺の警戒をお願いするとともに、俺の式神の騰虵、六合、朱雀、勾陳、青竜、貴人、天后を二家族の警護につけた。このレベルの式神を六体常駐させることは精神的に相当負荷がかかるが、夜刀の神が復活することを考えるとこのくらいのことはやって然るべきだろう。  同時に俺と九条はなぜ夜刀の神の祭祀者が次々と失踪あるいは殺害されているのか原因を調査することにした。神川先生の事務所でパソコンやスマホを使って調査していく。

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