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第44話
それから、ルイに秘密の場所を探られる。
普段は狭くなっているそこは、ルイの長くしなやかな指を受け入れると直ぐに馴染む。待っていましたとばかりにキュっとルイの指を締め付けた。
けれど、秘密の場所を弄られているとあっという間に綻んでいった。
そうしている間に、アンドレイの中心は再度天を仰ぎ始めている。
「あっ……ダメ、そこ……」
思わず淫らな声を上げ、ルイの手を退けようとした。
「まぁ、これくらいでいいでしょう。それじゃ、そろそろいきますか」
「あぁ……早くしろ。そなたが早く欲しい……」
切実に言うと、ルイも猛りきりその時を待っていた。
服を取り去ると、その先端から先走りが滴っている。
ルイは仰向けにアンドレイを寝かせ、脚を広げさせた。
そしてアンドレイの間に自身の身体を置く。
「一緒に、気持ちよくなりましょうね」
そう言いながら、ルイは熱く猛ったものをアンドレイの秘密の場所に宛てがい、中へと推し進めた。
これまで何回したか分からないほどに身体を重ねてきたが、ルイにこの様なことを言われるのは初めてだった。
最中に、愛のある言葉をかけられたことはなかったから。
挿入される圧迫感や痛みも、忘れてしまいそうに幸福感に包まれる。
愛する人に愛される喜びが、全身に湧き上がってきてアンドレイを満たす。
そんな時、
「私の形に馴染んでいますね。私以外は受け入れてはいけませんよ?」
ルイが不敵な笑みを見せた。
「な、何を言って……」
アンドレイは思わず顔を赤くした。
「当然ではないですか。私ではない者が御身に触れるなど、あってはなりません」
「ルイ……」
独占欲を見せてくれたのは、素直に嬉しい。
「まさか、私の知らない相手と?」
「そ、そんなわけがなかろう!なぜそうなるのだ」
「いえ。何でもございません。ただ……貴方様が他の誰かと交わることを考えたら、耐えられないのです」
ルイは顔を歪め、続けていた律動を速めた。何かを一心に振り払うように。
「はっ……私には、そなたしかいないっ。そなたがいればそれで良い」
息を切らしながらアンドレイが訴える。
「それは嬉しいです。私の王子様……」
ルイは、繋がったままアンドレイを抱き起こして、より肌を密着させた。
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