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我儘レッスン〜1 11 とろり、どろり

 今夜泊まっていけよ。  そう言ってもらえて、頷くだけのことにドキドキした。  頷く僕を見つめて微笑んでくれる貴方を見て、早くこの人に抱いてもらいたいって……そう思った。  貴方にたくさん抱いてもらったけれど、恋をしてから、この行為が変わった。 「あ、ン」  もっと、トロリと蕩けて、ドロリと熱くて、熱に溶けそうな心地がする。 「あっ……ン」  中を指に撫でられて自分でも驚くほど蕩けた声をあげてしまう。 「くぅ……ン」  鼻にかかった甘えた声なんて。 「やぁ……」  すごく恥ずかしいのに。 「あんま可愛い声出すなよ」 「あっ」  貴方がそう言ってくれるから、僕はもっと啼いて気持ち良いって蕩けたくなる。 「まだ、ほぐしてる最中なのにたまんなくなるだろ」 「ンっ……ぁっ」  中が長い二本の指にきゅうぅんってしがみついた。 「あぁっ」  うつ伏せで寝転がって、脚を開いて、でも腰だけは少し浮かせるような体勢。まるで、ねぇ、ここを可愛がってと言ってるみたいな恥ずかしい格好をして、指で中を撫でられながら、自分のベッドのシーツよりも柔らかくて肌に馴染む環さんのベッドのシーツをぎゅっと手で掴んだ。 「環……さん」 「?」 「口……で」  上手に誘えない。けれど、環さんはわかってくれて、小さく微笑んでから、ベッドの上に座ってくれた。 「ン……ン、む……」  たまらなくなるって言ってくれたから、丁寧に丁寧に舐めてあげたくなった。僕に興奮してくれて、ここをこんなにしてくれてるのが嬉しくて、たくさん、もっと気持ち良くなって欲しくて、舌を硬いペニスに這わせて、根本を両手で握りながら口に咥えて、しゃぶりつく。 「ン、ん……ン」 「っ、雪」  気持ち良さそうにしかめっ面になってくれるのが嬉しくて、もっと丁寧に、大事に貴方のペニスにしゃぶりついた。たくさん熱を溜め込んでそうなそこにキスをして、少し吸い付くと、ピクンって揺れてくれる。だからもっと大胆にしゃぶりついて、舐めて、濡らして、後でこの硬くて、太くて、熱いので、中を――。 「顔、見せて」 「あっ」  セットをしていないと少し長い前髪を長い指にかきあげられて、見られてしまった。すごく恥ずかしい顔を。貴方のペニスをしゃぶりながら興奮してたまらなくなっている、はしたない顔を。 「やらしいな……」 「ん、ン」 「咥えながら、興奮して」 「ん」  だって、奥が切なくなる。今、この口で含んでいる貴方のでしか届かない奥が欲しいって、ぎゅってする。 「おしまい」 「ん、ン」 「おいで、雪」  やだ、ってするようにペニスを喉奥でキュッと締め付けたけれど、腕を引かれてそのまま抱き上げられてしまった。 「あっ」  抱き上げられて、連れてこられたのは貴方の上。 「雪がしゃぶってる顔みたら限界だ。早く」 「あっ、あぁ……ン」  跨って、ヒクついて物欲しそうにしている孔を撫でられたら、それだけで興奮してしまう。これ……。 「あ、の……環、さん」  ねぇ、お願い。 「それ……」  ベッドの脇のテーブルの引き出しへと手を伸ばす環さんの、その手にしがみついた。両手で引っ張って、邪魔をして、僕の身体にペタリと合わせた。 「今日、このまま……ダメ、ですか?」  このままください。貴方のをそのまま今夜は挿れて欲しい。僕の中に貴方のを――。 「お願い……ぁ」  挿入しやすいようにって、腰を持ってくれた。僕はそのまま、貴方のを、さっきたくさんしゃぶった貴方のペニスをこのままここに。 「雪」 「あ、あ、あ、あぁぁぁン」  これ、すごく恥ずかしいの。 「っ」 「あ、やぁ……イッちゃう」 「あぁ、中がキュンキュンしてる。絞り取るなよ、雪」 「あ、や……だって、勝手に」  この体勢はすごく恥ずかしくて、嫌なんだ。 「あ、あ、あ、ダメ……乳首、今、いじっちゃ」  見られてしまうから。 「やぁ……抓ったら、気持ち、イ……あぁン」  貴方のことが欲しくて欲しくて、しようのない僕を見られてしまう。奥まで届くようにって腰を自分から何度も揺らして、前立腺を擦り付けるように身体をくねらせて、貴方の吐き出す熱が欲しいって、身体が求めてるところを全部見られてしまう。 「あ、あ……環、さんっ」 「あぁ」 「や、あ……これ、ぁ、あ」 「いい眺めだ」 「やぁ……ぁ」  下からズンって突き上げられて、乱れてしまう。 「あンっ……あ、あ、あ」  乳首を摘まれて、腰が揺れてしまう。 「やぁ……ぁ、あっ」  これ、蕩ける。前を環さんの大きな手で握られて、奥を抉じ開けられて、乳首の先端をカリカリって――。 「あああああっ」  溶けてしまう。理性も、恥じらいも。 「ぁ……環さん」 「あぁ」  上手に言えたらいいのに。  下手で恥ずかしい。  くださいって。 「ン……」  けれど、その舌ったらずな僕の舌さえも可愛がるように指で撫でて、開いた唇にキスを、深くて濃いキスをくれた。  僕が欲しいと思ったもの全て、貴方はいつもくれるから。僕はいつまでも下手なまま、上手な誘い方も覚えない。 「雪」 「あっ」  押し倒されて、貴方の重みを感じながら。 「あぁぁっ!」  欲しくて、欲しくて仕方のない貴方にしがみついて、またトロリと蕩けて、ドロリと熱くて、熱に溶けた身体をその腕の中でくねらせた。

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