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第8話(完結) ※
「いやそれはない。ないけど、まあ……そう思うくらいは……しようか」
「はいっ。あの……お尻の穴も、まだありますし……次はフェラもさせてくださいね」
乙女みたいに恥じらう彼方だが、そこはなんだか世間ずれしているような。
俺としては別にセックスありきじゃなくてもいい。彼方が嬉しそうに、幸せそうにしていればいい。
まあ、性欲が溜まった時はもちろんヤりたくもなるけれど、彼方が嫌ならしないぞ。
……彼方がすごくしたいって言うなら、ものは経験だ。膣にはバイブとか入れて、アナルセックスしながらチンコ扱いたりしてやるのも、彼方も俺も気持ち良いかなぁ。
って、考えたらちょっとしたくなっちまったじゃねぇか馬鹿野郎。
「でもさ、普通の恋人っぽいこともしような。デートしたり……俺の部屋に泊まったり……そのうち親にも紹介したりとかさ」
付き合ったらやりたいことを言っただけなのに、彼方の目に涙が浮かんだ。
「やっぱり……どうして晴彦さんともっと早くに出会えなかったんでしょうか……僕……そんなにも優しい晴彦さんが好きです……大好き……」
「お、俺だって。今じゃなきゃ彼方のこと受け入れられなかったかもしれない。時間が解決してくれることもあるんじゃないか」
「うん……うんっ。そうですね……これからは、ずっと一緒に居ましょうね」
「ん」
俺は照れ隠しに額をこつんとぶつけた。
すると、彼方がなにやら身体をもぞもぞとさせ始める。
「す、すみません……あの……晴彦さんが好きすぎて、僕、また勃っちゃいました……」
「うえぇ!? ち、ちょっと休ませてくれ。俺絶倫じゃないんだってば……」
「えっ? じゃあ、フェラさせてもらえるんですか……?」
「いやいやいや! 別にそういうことしなくても休めば回復するから! あっ、ちょ、彼方……うっ」
もはや俺に積極的に飛び付いてくる彼方は気紛れな猫みたいで、このままでも良いかって思えた。
……今日はたぶん彼方を泊めることになるし、俺、搾り取られまくって絶倫になるのもそんなに時間はかからない気がする。
残りの大学生活、いや、将来も、彼方と居たら充実できそうだ。
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