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【SIDE:L】
「あっははははははは!」
「笑うな……!」
「ご、ごめんなさい! だって……プッ、あははははは!」
ガシガシと頭を拭いていたタオルの下から、理人さんが俺を射殺さんとする勢いで睨んでくる。
俺は必死に笑いを堪えようとしたけれど、まさか成功するはずもなく、結果的にブフフフフ……と吹き出して終わった。
「まさか、ランダムに表示された広告だったなんて……!」
屈辱だ! と陳腐な悪役のような台詞を吐き捨てて、理人さんはがっくりと項垂れてしまった。
濡れた髪をほぐす手の動きを緩め、俺はようやく落ち着いた呼吸で理人さんを慰める。
「安心してください。理人さんのOラインには、もじゃもじゃのもの字もないですから」
「ほ、ほんとに……?」
「むしろ、全体的に薄いなあって思ってたくらいです」
「そ、そうか!」
不安に満ちていたアーモンド・アイが一気に輝いたと思ったら、またすぐに右往左往した。
「あ、いや、男としては悲しむべきところか……?」
プッ、なんでそうなるんだよ。
「佐藤くんは、その、も、もじゃもじゃの方が好き……とか?」
「それは……なんというか、すごいこと聞きますね」
それに、何回『もじゃもじゃ』って言うんだ。
かわいいなあ、もう。
「ツルツルすべすべだろうがもじゃもじゃだろうが、理人さんなら俺はどっちでも好きです。でも……」
「あ……っ」
理人さんの風呂上がりの身体をソファに押し倒し、
「ちょっ……!」
膝の裏に手を入れて持ち上げてから、強張ったおしりを左右にムニッと割ってみる。
そして、
「んんぅ……ッ」
湿った窄まりに舌を這わすと、理人さんがいじらしく悶えた。
言うまでもなく、そこにはもじゃもじゃなんて一本も存在しない。
「ツルツルすべすべの方が、こうやって小さな皺までじっくり堪能できるし……」
キュウキュウと収縮するヒダをほぐすように舌先を差し込み、淡い塩味を堪能する。
俺の舌が形を変えるたびに、理人さんの喉が啼いた。
「俺の舌の動きがダイレクトに伝わるから好きかな」
真っ赤な顔と、ふたつの潤んだアーモンド・アイが、ありったけの抗議を俺にぶつけてくる。
仕方なくそこを舐めるのをやめ、俺は理人さんのへの字口をむにょっと挟んだ。
「安心しました?」
「……足りない」
「えっ」
「まだ、足りない。だから……もっと、して?」
理人さんは閉じていた脚を開き、自らの手で尻肉を開いてみせた。
熟れた蕾はヒクヒクと震えながら俺の煩悩を刺激し、勃ち上がって揺れる熱の中心は、あっけなく理性の砦をぶち壊してくる。
「ダメ……?」
ああ、理人さん。
そんな顔をするなんてあなたはバカだ。
俺の答えなんて、最初から決まっているんだから。
「喜んで」
fin. …と見せかけて、「おまけ」に続く!
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