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第14話
「光希、すまぬ、返してやることはできぬのだ」
(返すことが出来ないって、どういうこと?)
そんな僕の内心を察したかのように、琥珀さんが続けて言う
「ここは、我ら四神が住まう神域『天都国 』。以前、光希が住んでいた世界とは違うのだ。この神域から出ることは我らでも不可能なのだ」
「そ、そんな……」
あまつくに……?
そんな国聞いたことない。
それに神域って……じゃあ、この人達は神様なの?
「か、神様なら帰り方とかわからないんですか?」
「わからぬ」
帰って来たのは無情にも冷たい答え。
「どうしよう……」
襲ってくるのは莫大な不安。
きっと家族も心配していて、学校だってあるのに。
そんな僕の不安を優しく取り払うように琥珀さんが言う。
「大丈夫だ、我らがいる。光希の寂しい思いも我らが取り払ってやろう」
そう言って抱き締められると、肩に顔をうずめる琥珀さん。
「あぁ、良い香りだ」
低くなった琥珀さんの声。
なに?と思った時には既に遅かった。
抱き締められていた体を、そのまま再び布団へと押し倒される。
「はぁ、ようやく。待っていたのだ……この時を」
頬を紅潮させ僕の上に跨る琥珀さんに、心臓が嫌な音を立てていた。
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