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第56話 突発発情6(*)
「はぁ、ぁ! ぁあっ、んぁ!」
ぐじゅん、と濡れた音がし、ウィリスの荒い息がハルのすぐ上でした。全部入ったのだと悟ったハルの視界が霞む。許容量を超えた挿入への衝撃が、その時になって弾けるように自分の中で暴れまわっていることに気づいた。
「動くぞ」
「んっ……!」
全部入ったことを報せるまでもなく、互いに瞬時に相手の求めていることが、わかる。
ウィリスはぬうっと長く質量のある自身を、腰を引いてゆっくりと出し入れしながら、ハルの様子を探っていた。
しかし、どこを擦られても中が敏感になりすぎていて、動かされるだけでハルはびくびくと内腿や腹筋が反応してしまう。
それを見たウィリスはそのまま中を荒らすように腰を小刻みに動かして、腰を振り立てることに集中し出した。
「ぁ! あぁあぁ! あぁっ!」
太くて長い、熱いものが、ハルの内部を荒らしはじめる。求めていたより以上の熱量を含んだそれは、ハルの理性を完全に奪い去り蕩けさせた。
「だめ、もう、出ちゃ、でちゃう……っ!」
「遠慮、するな、好きなだけ、出せばいい……っ」
「だぁ、っ! ぁあぁぁっ、ぁ! あん!」
腰を振りたくるハルに釣られるようにして、ウィリスが奥へと入ってくる。ごりごりと内壁を削るように、処女地を犯し、種を付ける用意をしはじめる。
だが、ハルは本能的に、身体が悦ぶことを求めるよりほかに、自身を保つ術を知らないでいた。
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