55 / 179
第55話 突発発情5(*)
「あっ……!」
そのまま口づけを交わしながらベッドの上へ仰向けにハルを組み敷くと、ウィリスはその膝を割り、足の間へ腰を入れた。
互いの雄芯の先が、接着して熱を分け合う。ハルを横たえたウィリスは、愛撫とも思えない性急さでハルの肌に上から下へと口づけていった。
「も、い……からっ」
「急くな。傷つけたくない」
「んなの、いいっ……だから……っ」
ウィリスの背中に腕を回すと、ハルは無意識のうちに自分の方へ引き寄せるために爪を立てた。
「く……」
血の衝動がウィリスを支配し出すのを承知で誘った。ハルにももう余裕がなく、後孔は熱いほど濡れて、熟れきっていた。
「くそ、もう……っ」
「入れて、ウィリス……ッ」
中へと誘うべくウィリスの腰に足を絡ませ腰を振る。体裁を整える余裕も余地も、熱の欲に侵されている今のハルにはなかった。
「ぅ、ぁ──……っ」
みり、と濡れそぼった後蕾に、ウィリスがその先端をあてがい、圧をかけた。未踏の地がすぐに許すはずはなかったが、ハルが仰け反ると、ふわっと互いのフェロモンが香るのがわかった。
「はぁっ、あ! ん……っ!」
先端は大きく張り出して、ハルの予測していた形よりもひと回り以上立派だった。それが、めりめりと壁を薙いで中へと押し込まれることに、全身が悦んでいる。ウィリスは途中で止められる方がきついと察したらしく、腰を振り、唸りながら、中へ、中へと開拓を続けた。
ともだちにシェアしよう!