105 / 132

極甘の夜 3

「那津さんの肌、すごく手触りがいい。想像以上だな、ここも、きれいな色で」 「あ……」 左の乳首を摘まれ、声が上がる。右側は唇で強く吸われた。 「アッ、あぁ」 驚くような高い声が出てしまい、理性が即効で戻ってくる。 「バカッお前……俺は、こんなこと教えた覚えはねえぞ!」 那津の身体に這わせる手の平を止めることなく、小次郎が耳元で囁やいてくる。 「当然これは、僕が個人的に学んできたことだから、あらゆることを調べましたよ」 「学んだって、まさか、女と?……あ、ん」 「そんなわけ、ないでしょ」 那津の乳首を指先で弄《もてあそ》びながら、不適な笑みを浮かべて見下ろしてくる男に向って、「あんたいったい誰ですか!」と、つっこみたくなる。 が、すぐに小次郎の吐息が胸から下へ降り、息がかかるたびビクビクと身体が反応して、それどころではなくなった。 「空想の世界で激しく、何度も、何度も、数え切れないほど那津さんを抱いたから」 「ひゃっ……」 衣服の下で既に立ち上がっている那津の中心に小次郎の鼻先がわずかに触れ、ひどく感じてしまう。

ともだちにシェアしよう!