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極甘の夜 5

「やだ、見るなぁ、電気消して……」 恥ずかしいのと気持ちいいのとで、頭の中は混乱しきっていた。 自分の極甘の口調に気づく余裕もない。 「こじろ……」 「駄目。消したら那津さんの可愛い顔や姿が見えないでしょ」 那津の中心は痛いほど張り詰め、瞼には涙が溢れてくる。 「アッ、もう、イキたぃ……ねえ、こじろ……」 舌ったらずな自分の声を気にする理性は完全に消え去っていた。 「いいよ、出して」 小次郎が興奮を押し殺した声で囁く。 「那津さん、すっごく可愛い」 那津の反応で、感じ易い部分を会得した長い指は、いとも容易く那津を導いた。 「あっ、あぁ――――っ」 那津はぶるぶると全身を震わせ、熱い飛沫を吐き出す。 はあはあと肩で息をしながら、涙で霞む目で、自分を組み敷く男を見上げた。 小次郎はシャツを乱暴に脱いだところだった。 常に品行方正な男の別の一面に、那津の胸はうるさいほどときめく。

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