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極甘の夜 6

その肌は抜けるように白いが、上半身はしなやかな筋肉がついており、腹部は適度に割れていた。 那津は無意識に手を伸ばし、割れた腹筋に触れた。ビクッと小次郎が反応する。 「だめだよ那津さん、今触られたら我慢できなくなるから」 苦しそうに言いながら、小次郎は下半身をグイと押し付けてきた。 「やっあっ……」 吐き出したばかりなのに、那津の中心は再び反り返ってくる。 明るい照明の下で、小次郎の白い身体と、勃起させた下半身を露出させた自分の浅黒い身体が重なる卑猥な光景に、めまいがしそうだ。 「那津さんがもっともっと気持ちよくならないと、辛い思いをするから――でも、困ったな……」 獰猛《どうもう》な表情のまま、口の端ががわずかに持ち上がる。 「すごく大事に抱きたいのに、たまらなく那津さんを啼かせたい、泣いた顔が見たくてたまらない、なんて……」 不快な感情とは別の意味で、背中がゾクゾクした。 那津の中心が張り詰める。 涙が目尻から流れ落ち、耳の奥まで入り込んだ。

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