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第45話
R18注意です。
「これでもう何も怖がることはないな。」
陽仁が眠り、2人水入らずの甘い時間。俺の裸体の隅々にキスを落としている最中、眞仁がふと呟いた。
「ンンッ、な、に、?」
「さっきずっと怖かったと言っていただろう?」
もどかしい快楽の波に飲まれて、思考が散り散りになる。
「それ、は、アアッ!」
ツプっと後ろに指が入ってくる。やわやわと後ろを弄る指に感じていて言葉が上手く纏まらない。したのはもう2週間以上前なはずなのに、俺の後ろは容易く指の侵入を許し、入れられた指をキュッキュッと締め付ける。
「それとも、まだ気になることがあるのか?」
「ん、あぅ、まっ、て、まひとぉ。」
「なんだ?」
指を止めてくれた眞仁が俺の顔を覗き込む。それに背中を押されていつもは言えないことをほんの少し素直になって伝えてみる。
「1番、怖いのは、眞仁の気持ちが離れて行ってしまうこと。いつかそんな日が来るんじゃないかって…アアッ!!」
後ろに入っている指が前立腺を強く抉った。
「そんな馬鹿なことに不安になっていたのか?」
「あ、いゃぁ、フあン、や、めぇ、アア。」
ぐりぐりと攻め立てられて散らばっていた思考が完全に悦楽に飲み込まれてしまう。もう眞仁が何を言ってるか分からない。
「お前が、お前だけが好きだ。愛してる陽茜。俺がお前から離れるなんて有り得ないだろう。」
「あ、あ、ああ、やぁ。」
「お前と陽仁、それを失くしたら俺はどうしていいか分からない。」
「そこぉ、もう、やめぇッッ。」
「お前たちを…。」
俺の胸元に顔を埋めた眞仁が低い声で何か呟いた。中の指が止まっていたから何か言ったことには気づいたけれど、内容までは聞き取れない。
「まひと?何言ったの?」
「…。」
「まひとってば…あっ!イタイッ!」
こともあろうか眞仁は俺の乳首をわざわざ犬歯で噛んできた。
「何でもないよ。もうだいぶ解れたな。」
「あ、またぁ。」
そんなことを言って抜けていた指が再度中をいじり始める。圧迫感から1本じゃないを察した。でも、受け入れることに馴染んだ俺の後ろはその指をまとめて締め付ける。まるで、もっとと言うように。
「も、ゆびいいからぁ。まひとのちょーだい?」
そんなことを恥ずかしげもなく強請る頃には理性は完全にどこかへ行き、そそり立った自分の番のそれが欲しくてたまらなくなっていた。
「そんなに煽って。明日立てなくても知らないからな。」
「いい、いいからぁ、も、もう、ゆび、やぁ」
「クソッ」
「あ、きたぁ。んッ」
入ってきた熱塊を中が食むようにキュッキュッと締める。俺のもの、俺の眞仁。そんな事が浮かんできて視界が涙でぼやける。
「まひとぉ、あっ、すき、すき、ンン、だいっすきぃ。」
「俺もだ。大好きだ陽茜。」
そう言って眞仁は俺に口付けを落としてくれるそれは唇だけじゃなくてあちらこちらに跡を残していって、最後に唇に戻って来ると深く深く重なった。
大好きな人に愛されて、大好きな人と交わりながら2人の夜は更けていく。
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