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第4話
「スティー、しばらく外には出るな。」
ぁ、ご命令だ。うん、まぁ、そう、だよね。失脚だとかなんとか、確か言ってたから、危ないよね、俺も。だから、きちんと頷いた。
「俺は仕事に行く。スティー、庭に出るくらいは許す。が、ちゃんと使用人を連れて行けよ?」
「う、うん…」
「スティー?……愛してる。」
うぇ……?呆然と、目を見開いて、しばらく固まってた。いつの間にか、フィアはいなくなってたけど。
出て行く前に、わしゃ、と撫でられた頭に手を当てる。顔が熱い……
「は、ずかし、ぃ…」
なに、なんなの、それ。
もう、あたま、パンク、しそう。
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