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昼時
次に目を覚ますと、すでに昼時だった。
…あぁ、日曜か。遅刻じゃねぇ…。
寝惚けながらも、腕の中にいるのを見る。
「信?」
「ぁ、む、つきく、おはよう。」
「あぁ、はよ。」
まじ、寝起きだるい。
「おまえ、体は?」
「ぇっ、と。大丈夫、だよ。」
「腰、いたくねぇの?」
「うん、重い感じはするけど…大丈夫。」
受け答え、しっかりしてんな。
学校にいるときみたい。
ふと、信の右肩口に目が行った。
そこには、噛み跡が集中している部分があった。
もっかい、な?
「い゛っぁ゛っ!ぅ、いたい……」
ダメ押しで噛みついておく。
「他のやつには、無防備なとこ晒すなよ。」
「っえ……」
一瞬で茹で蛸となった信に、俺は満足した。
「飯、作るわ。食ってけよ。」
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