18 / 28
おれ。(信side)
なんか、もう、やばい。
「ん、んんっ、ゃ、ぁ……」
「んー?」
やっと一旦、キスが離れた。
ぽー、と、睦月くんを見上げる俺。
マジきもいおれ。ばか。
「んーー。」
睦月くんが、何かを考えている。
なに……?
いつのまにか握られていたらしい右手。指でスリスリされて、少しくすぐったい。
「やっぱ、なぁ。」
「な、に……?」
「見えるとこ噛むかどうか悩んでる。」
そういえば、いつのまにかシャツのボタンが全て外されていた。
っえ、恥ずかしい……。
「お、俺、実家暮らしで、あの、」
「気まずい?」
「ん、うん…小学生くらいの兄妹もいて…その。なんか、衛生教育的に、も……」
「そりゃあ、残念。んじゃ、薄くなったとこ付け直す。」
「ごめ……」
「別に。けど、クラスメイトにあんま、色目使わないように。」
「ぇ、つ、使わない…!」
「へぇ〜?桂は?」
「あ、れは、元々、なかよく、て……」
「知ってっけど。」
「んっ!」
チク、って。
「ぇ、ぁの」
「なに?」
「ぃ、いまの、なに?」
「キスマ」
「ぇ」
なんか、鎖骨付近に、キスマークを付けられた、っぽい。
かああ、と、全身に熱がこもる。
速攻勃った。
も、おれ、現金すぎる……。
「あ〜〜ちょっと見えっかなー。
キスマークは、嫌がらねぇの?」
ぇ、見えるとこ、つけた…?
「ぅぅ、ちが、あんまり……見えるのは……」
キスマーク、と、噛み付かれるの、比べたら…
「大体わかった。」
「ぃ゛っぅ、」
シャツの隙間から、ほかの、他人からは見えないところを、次々に、噛まれる。上から、下。順番に、少しずつ。
痛い。痛い、のに。
「や、ぁぁっ、イキ、そ……っ。」
思わずそう言った俺と、彼の目が合う。
くる、と体をひっくり返されて。
シャツが、ずり落ちて。
「ん、ぅそ、っあ、背中も…?」
「そ。
全部付け終わるまで、射精禁止。」
「な、んでぇ…っ。ぅぅ」
「ん?しーん。信は、誰の?」
顎、掴まれて。
強制的に、睦月くんと目を合わされる。ぐるりと回った首が、ちょっと、痛いくらいで。
「ぅっ、た、っ、……たつみ、の!」
「だろ?良い子にできるよな?」
「ん、ぅん!で、きる、、っ、」
ぽろ、と涙が溢れた。
「ぁ゛ぁっ!ぃたっ!ひ、」
睦月くんはすごく余裕そうなのに、俺だけ、追い詰められてる。
睦月くん、の、歯。
が、肌に、食い込んで。
生々し、くて。
もっと、もっと、食べられたい。
「っはぁ、は、っ、あ、……。」
「ほんっと、性感帯ほぼ触ってないのに、感じすぎ。
腕も、噛ませて。」
「ごめ、んん、……いぃ、よ。……ぁあ、もっと、たべて。」
噛まれて、ちょっぴり吸われて、時々労わるように、優しくキスを落とされる。
飴と鞭が、とんでもなく上手い。
ね、
……ね、
早く。
早く。
お願い。
「はは、お疲れ様。イッていいよ。」
お許しが出て、目の前が弾けた。
ともだちにシェアしよう!

