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おれ。(信side)

なんか、もう、やばい。 「ん、んんっ、ゃ、ぁ……」 「んー?」 やっと一旦、キスが離れた。 ぽー、と、睦月くんを見上げる俺。 マジきもいおれ。ばか。 「んーー。」 睦月くんが、何かを考えている。 なに……? いつのまにか握られていたらしい右手。指でスリスリされて、少しくすぐったい。 「やっぱ、なぁ。」 「な、に……?」 「見えるとこ噛むかどうか悩んでる。」 そういえば、いつのまにかシャツのボタンが全て外されていた。 っえ、恥ずかしい……。 「お、俺、実家暮らしで、あの、」 「気まずい?」 「ん、うん…小学生くらいの兄妹もいて…その。なんか、衛生教育的に、も……」 「そりゃあ、残念。んじゃ、薄くなったとこ付け直す。」 「ごめ……」 「別に。けど、クラスメイトにあんま、色目使わないように。」 「ぇ、つ、使わない…!」 「へぇ〜?桂は?」 「あ、れは、元々、なかよく、て……」 「知ってっけど。」 「んっ!」 チク、って。 「ぇ、ぁの」 「なに?」 「ぃ、いまの、なに?」 「キスマ」 「ぇ」 なんか、鎖骨付近に、キスマークを付けられた、っぽい。 かああ、と、全身に熱がこもる。 速攻勃った。 も、おれ、現金すぎる……。 「あ〜〜ちょっと見えっかなー。 キスマークは、嫌がらねぇの?」 ぇ、見えるとこ、つけた…? 「ぅぅ、ちが、あんまり……見えるのは……」 キスマーク、と、噛み付かれるの、比べたら… 「大体わかった。」 「ぃ゛っぅ、」 シャツの隙間から、ほかの、他人からは見えないところを、次々に、噛まれる。上から、下。順番に、少しずつ。 痛い。痛い、のに。 「や、ぁぁっ、イキ、そ……っ。」 思わずそう言った俺と、彼の目が合う。 くる、と体をひっくり返されて。 シャツが、ずり落ちて。 「ん、ぅそ、っあ、背中も…?」 「そ。 全部付け終わるまで、射精禁止。」 「な、んでぇ…っ。ぅぅ」 「ん?しーん。信は、誰の?」 顎、掴まれて。 強制的に、睦月くんと目を合わされる。ぐるりと回った首が、ちょっと、痛いくらいで。 「ぅっ、た、っ、……たつみ、の!」 「だろ?良い子にできるよな?」 「ん、ぅん!で、きる、、っ、」 ぽろ、と涙が溢れた。 「ぁ゛ぁっ!ぃたっ!ひ、」 睦月くんはすごく余裕そうなのに、俺だけ、追い詰められてる。 睦月くん、の、歯。 が、肌に、食い込んで。 生々し、くて。 もっと、もっと、食べられたい。 「っはぁ、は、っ、あ、……。」 「ほんっと、性感帯ほぼ触ってないのに、感じすぎ。 腕も、噛ませて。」 「ごめ、んん、……いぃ、よ。……ぁあ、もっと、たべて。」 噛まれて、ちょっぴり吸われて、時々労わるように、優しくキスを落とされる。 飴と鞭が、とんでもなく上手い。 ね、 ……ね、 早く。 早く。 お願い。 「はは、お疲れ様。イッていいよ。」 お許しが出て、目の前が弾けた。

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