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で。まあ、こうなると。
屋上。学期の最初に、不良どもから捧げもの?として譲られた場所。
基本、人は来ない。
「信。」
着いて早々、名前を呼ぶ。
信の目が、見開かれた。
右手で、信の頬を撫でる。
ちょっと、緊張したらしい。
一瞬、震えた。
今度は、人差し指で首を撫でた。
そして、ネクタイに手を掛ける。
「土日。体、辛かったか?」
「ぇっ、、だ、だいじょうぶ、だよっ?」
「今は?」
ゆっくり、ネクタイを解く。
キュ、と目が瞑られた。
「ぁ、の……へ、へいき……。」
「目、瞑んの?」
「ぇぁ、」
バッ、と信の目が開いて、視線が交わる。はは、素直。
「マジで、へーき?またちょっかい掛けるけど。」
「ぅん。…ん、だいじょうぶ……」
「OK」
ま、無理してたらしてたで、そん時は。
看病でもなんでも、面倒見るから。
ちょーっとイタズラ、させろな?
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