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No.14 serendipity

降り出した雨に背中を押されるように今日も駆け出した。 連絡先さえ知らない彼とまたあの場所で会えるかは運次第。 雨に追われた者同士軒下に駆け込んだ春の邂逅から季節は巡る。 もう何度足を運んだだろう。 偶然も重なればそれは必然。 逢いたいと願ってるのは自分だけじゃない。 だって、ほら――

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