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ある暖かい場所で
ぱちぱちと爆ぜる薪の音。温められた部屋の中で、セヴィーは深く息を吐いた。
「エヴァンジェンス大佐、僕のペニスは美味しいですか?」
古びたソファの上で大きく開いた股の間でうごめく、滑らかな栗色の髪を撫でながら、セヴィーは吐息に熱を絡ませる。
返事はないが、積極的な舌使いに身を任せていれば容易にわかる。ちら、とエフレムの足の間に視線をやれば、征服感に体の中心が硬くなっていくのを感じた。
わかってはいる。だが、言わせたい。
いつも澄ましているあの顔に、卑猥な言葉を言わせたかった。
セヴィーは柔らかい髪をつかんで、顔を引き上げさせた。
「ふぁ……んんっ、は」
ずるっと口腔からペニスが抜けて、粘ついた唾液が糸を引く。先走りと涎で口元を汚したエフレムの顔は、セヴィーの性感を刺激した。
(あぁ、このままかけてしまいたいな)
嫌がるだろうか。喜ばれても、それはそれで困るが。
綺麗な髪が汚れないようわしづかみにしたまま、セヴィーはエフレムの口元を指先で拭ってやる。
「ねえ、答えてくださいよ。気持ちいいんでしょ? このまま、続けます?」
「ん、おぃ……し」
こくっと喉を鳴らして、エフレムは口に溜まった体液を飲み下した。演技でも素でもかまわない、セヴィーは喉の奥でわらった。
いい、とても良い。
「最高ですよ、大佐」
はっ、はっ、と。犬のように短い呼吸をするエフレムの頬を撫で、掴んだ髪を乱暴に引っ張り上げた。
「ねえ、もっと。もっとしましょうよ。誰にでもしてたんでしょ? なら、僕の相手をしてくれたって、良いはずだ」
「んっ、あ……」
苦しげな顔。
浅く開かれた口から覗く舌の赤さがとても卑猥で、セヴィーは乾いた自分の唇を舐めた。
「ぜったい、逃がしませんよ」
に、っと長い前髪の向こうで笑い。なすがままに身を任せているエフレムの口を貪った。
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