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第7話
それから俺は18で園を出るまでたくさん使われた。
元々頭も良くなかったしろくに勉強もしなかったし将来になんの希望もなかった。
高卒で事務職をしたがそれもなんとなく担任に勧められるまま就職しただけでやりがいも何も見つけられぬままたったの半年で退職した。
あの男は一人暮らしを始めた俺の部屋に飽きもせず出入りをしていた。結局場所が変わっただけで俺の生活は大して変わらなかった。
ある日街をフラフラ歩いていたら耳にたくさんピアスをつけた派手な男に声をかけられてホテルに連れて行かれた。
お金くれるって言ってたし。
「男がいける男が見たら君もこっち側だってすぐにわかるよ」だから夜中にあんまりフラフラしてると俺みたいな悪い奴にお持ち帰りされちゃう。だとかなんとか言っていた気がするけど。抱かれるととても疲れてすぐに寝てしまうからその声を遠くに聞きながらぐしゃぐしゃに汚れたベットの上で眠りについた。
朝目が覚めると男はもういなくて代わりに一万円札が置いてあった。
それを手に取った瞬間に「俺って価値あったんだな」なんて思ってそれから金が必要になったら夜中の街にフラフラと出かけた。
そうやっているうちにどこにいれば声かけられやすいかとかだんだんわかってきたしこっちもなんとなく視線で品定めされていることがわかってきた。
ある日いつも通りよく声をかけられるコンビニの裏側の出入り口前、そこで携帯をいじってたっていたら40代くらいのスーツをしっかり着た身なりの整った人に声をかけられた。
こんな薄汚れた人間とは不釣り合いだな。なんてホテルまでの道中考えていたがベットに雪崩れ込めばそんなこと気にしなくなる。
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