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第6話
「あ゛、あ゛ー、ぐぁっ……。」
さすがに挿入時の衝撃がすさまじいらしく、うめき声のような声を上げて耐える理一だが、締め付けられている一総も苦しそうだ。
ずずっ、ずずっと少しずつ奥へ奥へと埋めて行きながらも、一総は理一の自身に手を伸ばしゆるゆるとしごく。
先端をくるくると円を描くように撫でると、じわりと先走りがにじむ。
快楽を拾って、体の力が抜けたところを見計らって、ズパンと最奥まで一気に入れた。
その衝撃に、涙をボロボロとこぼす理一だが、足をけり上げたり等しようとはしていない。
一総はギュッと抱きしめるように理一に覆いかぶさって、流れ落ちる涙を舐めた。
理一が落ち着くまで、一総は顔にキスを落としながら、じっとしていた。
ようやく、理一が衝撃から立ち直ると
「くそっ、痛ってーな。……おい下手くそ、動かねーのか?」
とまっすぐに一総を見つめながら言った。
「くっ、はははははっ!!」
それを聞いた一総はこらえきれないように笑いだす。
その振動が埋め込まれた部分から伝わって、声が漏れそうになり、慌てて歯を食いしばる理一を見て、さらに大笑いする一総。
「ムードもくそも無いな、手前は。」
眉をひそめながら言う理一。
「お前もだろうが。それともムード満点で睦言でも囁いて欲しいと本気で思っているのか?」
「ご遠慮願いたいね。」
見つめあいながらも、甘ったるい雰囲気等感じさせない二人が、同時にニヤリと笑った。それが合図になったのか、理一が感じる所を重点的にえぐるように一総が腰を動かし始めた。
「あっ、あんっ、んっ、ん……。」
引っ切り無しに理一の喘ぎ声が室内に響く。
一総が腰を動かすたびにぐちゅぐちゅという卑猥な音がどんどん大きくなっていく。
もう、お互い、軽口をたたく事も無くただひたすら、この行為に没頭している。
「も、もぅ、くぁっ、あぁ……。」
理一に限界が訪れる。
それを見た、一総はラストスパートをかけるべく、がむしゃらに腰を振った。
その、刺激で理一は果てた。
ほぼ同時に、理一の中で一総も果てた。
コンドーム越しとはいえビクビクと脈打つ感触が伝わって、その感触さえ理一は快楽として享受していた。
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